ノウゼンカズラの育て方
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- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 学名
- Compsis grandiflora
- 用途など
- 庭植え 鉢植え
- 開花期
- 7月~8月
- 大きさ
- つるが長く伸びる
- 耐寒性
- マイナス5℃以上
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・植えつけは春に暖かくなってから
- ・冬に不要なツルを切って整理します
- ・日当たりのよい場所で育てます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月 |
---|---|
剪定 | 12月~1月 |
肥料 | 2月 |
日常の手入れ
剪定(ツルの整理)
かなりツルが長く伸びます。ツルはほおっておくと四方八方に伸びていくので、支柱やフェンスなどにからませましょう。また、落葉している冬のうちに3~4芽を残して切り詰めましょう。寒冷地ではどうしても枝が冬に枯れてしまいます。冬枯れした枝は、ばっさりと付け根で切ります。
ときどき株元から少し離れた地面に、にょっきりと新芽が出てくることがあります(ノウゼンカズラは地下茎からこのような枝を出します)。この枝は「ヤゴ」と呼ばれる枝で、余計な栄養がとられるので、根元から切り落としましょう。幹の途中からでてくる枝も同様に切り落とします。
仕立て方
ツルがよく伸びるので色々なところにからませて仕立てますが、フジ棚のようなものにからませると棚の内部が日陰になるので花のつぼみが付かず、棚の端の日の当たる部分にだけ花をつけます。棚の内側にもたくさん花をつけるフジのようには上手くは仕立てられません。からませるのならフェンスやアーチ、ポールなどがよいでしょう。
日当たり・置き場所
花木の中では一番日光が好きな部類にはいります。炎天下にもめげることがないくらい暑さには強いので一年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。日照不足になると花がつかなくなります。特につぼみは日照不足に敏感で雨の日が何日も続いたり、他の植物の影になるような場所では開かずに落ちることもあります。
ある程度の寒さには耐えますが、ボーダーはマイナス5℃程度です。寒冷地での植栽は適しません。平地、暖地では特になにもせずに冬越しできますが、凍結が心配な場合は地面に腐葉土や敷きワラをしましょう。
水やりと肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは開花期にカラカラに乾くとき以外は、水を与える必要はありません。開花時期に水を与えるのは、乾燥しすぎるとつぼみが落ちることがあるからです。かといって過湿にしてもつぼみが落ちるので、常に土が湿っているような状態にはしないように気をつけましょう。
肥料は地植えの場合、植える場所に充分に堆肥を混ぜ込んでおきましょう。追肥は2月に株のまわりをかるく掘ってミゾを作りそこに鶏糞を施します。鉢植えは、あらかじめ土に肥料を混ぜておく必要はありません。追肥として2月に油かすと骨粉を等量混ぜたものを株元に与えます。鉢植えの場合はチッソ分よりも、リン酸、カリの多く入っているものの方が枝が充実し花がつきやすくなります。
適した土
水はけがよい土なら多少粗い土でもあまり場所を選ばずに育ちます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
植えつけは暖かくなってから行います。3月~4月が適期です。
地植えは一度植え付けると植え替える必要はありません。鉢植えは鉢の中が根でいっぱいになって底からのぞいてくるようなら一回り大きな鉢に植え替えます。鉢から抜いた株はまわりの土を3分の1ほど落として傷んだ根を切り詰めてから新しい土で植え替えます。
ふやし方
さし木でふやすのが一番簡単です。
さし木の適期は3月~4月。去年伸びた枝で傷みのない充実したものを選んで15cmほどの長さに切ります。1時間ほど切り口を水につけて充分に吸水させたら、湿らせた赤玉土の入った鉢に挿します。その後は根が出るまで直射日光の当たらない場所で乾かさないように育てます。
根が出て育ってきたら通常の管理にして、翌年に植え付けます。
かかりやすい病害虫
害虫:アブラムシ
春~秋にかけてアブラムシが発生するので、見つけ次第駆除します。
関連する植物
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カレーバイン(ビグノニア)
生育旺盛なつる性の花木。花はカレーのようなスパイシーな芳香を放つ。