絨毯のように広がる

オーブリエチアとは

アブラナ科 「お」からはじまる植物

オーブリエチア
この植物の育て方
科名
アブラナ科
学名
Aubrieta
別名
オーブリエタ ムラサキナズナ
原産地
地中海沿岸~イラン
大きさ
15cm~20cm
開花期
4月~6月
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

〔〕内は学名、A.はAubrietaの略。

地中海沿岸~イランにかけて約12種類が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。園芸で栽培されているのはデルトイデア種〔A. deltoidea〕を主として改良された園芸品種です。這うように低く茂る性質を利用して花壇の縁取りやロックガーデンに利用されます。日本には大正時代に入ってきたとされます。名前はフランスの植物画家クロード・オーブリエタにちなんで名付けられました。

デルトイデア種はギリシア~トルコに分布し、石灰岩の割れ目などに自生します。茎は半ば這うように伸びてクッション状に茂り、草丈は15cm程度です。主な開花時期は春で4枚の花びらをもつ径2cmの花を咲かせます。花色は藤色や紅色でやや色幅があります。満開時期は株を覆うほどたくさんの花を付けます。和名はムラサキナズナです。種小名のデルトイデアは「三角形の」の意で、花びらの形にちなみます。園芸品種には葉に白や黄色の模様が入るヴァリエガタ〔'Variegata'〕や八重咲き種のベイカーズ・ダブル〔'Baker's Double'〕などがあります。

ヨーロッパでは馴染みの草花ですが、高温多湿が非常に苦手で日本では最近まであまり普及していませんでした。夏に冷涼な地域では株も大きくなって美しく咲くので、どちらかと言えば寒冷地向きの草花と言えるかも知れません。

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