- 科名
- カタバミ科
- 学名
- Oxalis
- 別名
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- 原産地
- 全世界
- 大きさ
- 20cm~40cm
- 開花期
- 種により異なる
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
〔〕内は学名、O.はOxalisの略 。
世界中に800種類以上が分布する植物です。日本にもクローバーとよく間違われるカタバミ〔O.corniculata〕をはじめ、5種ほどが自生しています。花を咲かせて枯れてしまう一年草と、毎年花を咲かせる多年草があります。 球根を作るものや、低木になる種も知られています。外国原産で、日本に野生化している種も多く、ムラサキカタバミ〔O. corymbosa〕やイモカタバミ〔O. articulata〕は春先から当たり前のようにそのあたりで見ることができます。
世界中の色々な地域に分布しているだけに、地域によって様々な形態や性質をとり、開花期、草姿、花色、大きさなどは様々です。オキザリスだけで一年を途切れさせずに季節ごとに花を楽しむことができそうな気がします。花は筒状で、先端が数枚の花びらに分かれています。花は温度や光に敏感で、つぼみは日が射しているときは開きますが、天気の悪い日や夜は閉じています。また、日が当たっても温度の低いときは開きません。
名前の由来
オキザリスの名前はギリシア語で「酸性」を意味するオクシス(oxys)に由来し、葉や茎にシュウ酸を含み酸っぱいところにちなみます。カタバミの葉っぱで10円玉をこすると黒ずみがとれてぴかぴかになるのは、このシュウ酸のせいです。
種類
園芸では地中に球根を作る種が主に栽培されており、球根植物として扱われることが多いです。特に南アフリカ原産種が多いです。栽培上は「春植え」と「夏・秋植え」に分けることもあります。
ボーウィー〔O. bowiei〕
南アフリカケープ地方原産、日本には江戸時代末に入ってきました。ハナカタバミとも呼ばれます。葉っぱは丸みのあるハート型、3枚が中心部でくっついた形で、クローバーに似ています。花は径2cm~3cmで、色はピンク、薄い紅色です。主な開花期は夏~秋です。
バーシカラー〔O. versicolor〕
南アフリカケープ地方原産、葉っぱは細長いです。花は白で、裏側のフチが紅色になります。つぼみの状態では、白と赤のストライプがねじれたようになり、ポップでキュートです。床屋の看板から青色を抜いたようなカラーリングです。少しつぼみがほころんだくらいが特にキレイです。シボリカタバミとも呼ばれます。主な開花期は秋~春です。
プルプレア〔O. purpurea〕
南アフリカケープ地方原産、径3cm~5cmほどの大きめの花を咲かせます。花色はピンク、紫紅、白などがあり、中心部分が黄色くなります。主な開花期は春~夏です。
ヒルタ〔O. hirta〕
南アフリカケープ地方原産、葉の付け根から花茎を伸ばして、その先端に1輪の花を咲かせます。花色はピンク、白、クリーム、紅色などがあります。主な開花期は秋~冬です。
ペス・カプラエ〔O. pes-caprae〕
南アフリカ原産ですが、熱帯・亜熱帯各地や地中海沿岸で野生化しています。花茎を長く伸ばして、その先端に10輪ほどの黄色い花を咲かせます。
ブラジリエンシス〔O. brasiliensis〕
ブラジル原産、日本には大正末に入ってきたとされます。花は紅色や濃い紅色です。主な開花期は春です。
デッペイ〔O. deppei〕
メキシコ原産、球根はオキザリスの中でも大きく径4cmほどになります。ハート型の葉が4枚、中心でくっついた要するに『四つ葉のクローバー』型です。葉の中心には黒っぽい目が入ります。。花茎を長く伸ばし、その先に10輪程度の花を咲かせます。花色は紫紅色でキレイですが、小さくてあまり見栄えはしません。どちらかというと、葉を鑑賞するタイプです。
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