ネオンのような極彩色の花
ラケナリア(ラシュナリア)
アロイデス・アロイデス |
科名:ユリ科(ヒアシンス科 キジカクシ科)学名:Lachenalia原産地:南アフリカ草丈:10cm~40cm主な開花期:12月-4月栽培難易度:
|
ラケナリア(ラシュナリア)とは
南アフリカに約90種類が分布する球根植物で、主に乾燥地に自生します。秋に芽を出して生長をはじめ、冬~春に開花し、夏前に茎葉が枯れて休眠します。
球根から2枚の細長い葉っぱを左右に出すものが多いです(1枚だけや10枚近く出す種もあります)。また、葉に斑点が入るものがあります。花茎を1~数本出して円筒型や釣り鐘型の花を穂状に咲かせます。花茎は長いものでは30cmに達します。色は赤、オレンジ、黄、クリーム、紫、青、ひすい色など非常に豊富で、他に類を見ない不思議な色彩のものも多いです。花に芳香をもつ種もあります。
花が下向きに垂れ下がるように付く「ペンデュラス・タイプ」と横から上向きに付く「ヒアシンス・タイプ」、の2タイプに分けられます。ペンデュラス・タイプは円筒形の大きめな花をややまばらに、ヒアシンス・タイプは小さめの花を密に付けるのが多いです。
属名はスイスの植物学者ベルナー・ド・ラ・シュナルの名前にちなみます。
種類
〔〕内は学名、L.はLachenaliaの略、var.は変種のことカウスリップ サクラソウ科の別の植物で関連はない |
アロイデス〔L. aloides〕
ペンデュラス・タイプ、英名でケープ・カウスリップとも呼ばれます。ケープとは南アフリカの地名でカウスリップはサクラソウ科のある植物のことです。
葉を2枚出して、花茎を15cm~30cm伸ばします。
日本でも比較的普及している種で、2月~3月に長さ約4cmの円筒状の花を咲かせます。色は赤、黄色、緑のグラデーションで美しい。
多くの変種(基準とどこかしらが微妙に異なる種)があることでも知られます。アロイデス〔var. aloides〕、クアッドリコロル〔var. quadricolor〕、オーレア〔var. aure〕、ルテオラ〔var. luteola〕などの変種があり、アロイデスは変種の基準とされています。
ルビダ〔L. rubida〕
ペンデュラス・タイプで、葉を2枚出して花茎は20cm前後に伸びます。ラケナリアの中では最も早く花を咲かせる部類で、11月頃開花する。色は緋色。
ウィリディフロラ〔L. viridiflora〕
ヒアシンス・タイプ、表面に光沢のあるひすい色の花を咲かせる。
ムタビリス〔L. mutabilis〕
ヒアシンス・タイプ、開花期は2月~3月。花は最初青っぽい色で、咲き進むと紅藤色になります。先端の突出した部分は黄色~赤に変わる。種小名のムタビリスは「よく変わる」の意。
コンタミナタ〔L. contaminata〕
ヒアシンス・タイプで開花期は主に冬~春。長さ20cmほどの花茎を伸ばし5mm~1cmの白花を穂状に咲かせます。英名ワイルド・ヒヤシンス。
|
関連するページ
ラケナリアの育て方ユリ科
球根植物