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ライラックの育て方

ライラックモクセイ科 学名:Syringa vulgaris 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

春、房状に咲かせる花には芳香があり、北国の代表的な花木として知られています。暖かい地域で育てる場合は品種を選ぶことが大切です

栽培カレンダー
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開花期
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花芽形成
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植え付け
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剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
基本の剪定
枝を切る作業-剪定(せんてい)-は枯れた枝や、伸びすぎた枝を切る程度にとどめます。過度な剪定は枝が枯れ込んだり、樹の生長する勢いがおとろえることがあります(特に暖かい地方ではそのようなケースが多いです)。ですから、ばっさばっさ刈り込むような剪定は絶対避けます。よくわからない場合は、花後に咲き終わった花穂をすぐ下の枝分かれしている位置で切りおとし、冬に枯れた枝があれば取り除くくらいでかまいません。

一般にイボタノキを台にしてライラックの枝を接いだ接ぎ木苗が広く流通しています。時折、台木にされたイボタノキが枝を伸ばすことがあります。地際から出てくる枝はよく見て、台木のほうから伸びているなら付け根から切り落とします。ほおっておくと上に接がれたライラックの枝の勢いが衰えて、イボタノキが生長することになってしまいます。

コンパクトに仕立てたい場合
場所の関係でコンパクトに収めたい場合は切り詰めてもかませんが、必ず枝分かれしている付け根で切るようにします。枝を中途半端に残すような剪定は、残った部分が枯れてしまうことがあります。

剪定の時期
花の咲き終わった直後が剪定の適期です。翌年咲く花芽は7月~8月に枝の先端にできあがります。ですから、それ以降、無闇に剪定すると花芽ごと枝を切り落とすことになり、翌年の花数が減ります。
枯れた枝を取り除く程度でしたら落葉期にもできます。むしろ葉がない分、枯れ枝は見つけやすいです。また、冬には花芽もしっかりと目で確認できる大きさになっているので失敗して枝を切ることも少ないです。

品種を選ぶ
ライラックは夏の暑さに弱く、高温下では夏の花芽形成がうまくできず花付きが悪くなることもあります。暖地で育てる場合は、品種をよく選んで植えることが大切です。

日当たり・置き場所
よく日に当てることで、花付きも良くなります。ただし、高温に弱く暑さや乾燥で葉が傷んで株が弱り、花付きが極端に悪くなることがあります。西日の当たる場所は避けたほうがよいでしょう。

耐寒性は強いので、特に防寒は必要ありません。

水やり・肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えにしているものは一度根付いたら特に水を与える必要はありませんが、真夏に極端に乾くようなら水やりをします。乾燥がひどいようなら株元に腐葉土やワラを厚めに敷いて保護します。

冬に油かすや骨粉などの有機肥料を与えます。鉢植えの場合は固形の有機肥料が使いやすいです。この落葉時の冬に与える肥料を「寒肥(かんごえ)」といいます。1年に1回、寒肥をちゃんとやっておけばそれ以上は不要です。ただし、鉢植えは水やりとともに肥料の成分が流れ出るので、花後に粒状の化成肥料を追加として与えます。

用土
水はけがよく、肥えた土なら土質は特に選ばずに育ちます。

植え替え・植え付け
植え付けは落葉期に行います。接ぎ木苗は植え付けた後、接ぎ木している位置が隠れるまで山高に土を盛ります。そうすることで接ぎ木された部分から穂木(上に接がれた方の枝)の根が出て生長も良くなります。これを「自根を出させる」と言います。

接ぎ木苗は比較的生長が早く、苗を植え付けて3~4年で花を咲かせます。

ふやし方
とり木、接ぎ木でふやすことができます。

とり木は枝の表皮を1~2cm幅でぐるりと剥ぎ、そこに湿らせた水ゴケをまいて乾かないようにビニールで覆います。根が出て来たらその下の部分で切り離して植え付けます。適期は3~5月です。

接ぎ木はイボタノキを台木として、ライラックの枝を接ぐのが一般的です。適期は3月。

かかりやすい病害虫
病気、害虫 テッポウムシ

テッポウムシは幹の内部を食い荒らすカミキリムシの幼虫で暖地で被害が多く見られます。急に元気がなくなってきたり、株元におがくずのような樹の粉が落ちていて、幹を観察して穴が空いているばあいは、テッポウムシの可能性が高いです。薬剤を使用して駆除します。

まとめ 
やせ地でなければ肥料はほとんど要りません
剪定の適期は秋から春、ただし厳寒期は避けます
寒さの厳しい地域では落葉することがあります

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花木・庭木