春に明るい黄色花
レンギョウ
シナレンギョウ |
科名:モクセイ科学名:Forsythia suspensa原産地:
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レンギョウとは
レンギョウはおよそ8種の仲間がある落葉性の低木です。ほとんどの種は中国、朝鮮半島、日本などに分布しますが、1種のみ東ヨーロッパ(主にアルバニア)に産します。園芸で栽培されるのは主に中国や朝鮮原産の種です。具体的には、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウ、それに人工的に掛け合わせて作られたインテルメディアを加えた4種が庭木や垣根、切り花などに広く利用されています。
日本産(西日本のごく限られた地域に自生)のヤマトレンギョウは、花付きが他の種に比べてややまばらで寂しいからか、園芸では利用されません。
レンギョウの仲間をまとめてレンギョウと呼ぶこともありますが、厳密には学名でフォーサーシア・サスペンサと呼ばれる特定の種のことを指して「レンギョウ」と言います。
細長い枝を地際からたくさん伸ばして茂ります。開花期は春で、枝を埋め尽くすほどたくさんの黄色い花を咲かせます。花びらは基部から深く4つに裂けてやや斜めに開きます。属名のフォーサイシアはイギリスの園芸家フォーサスの名前にちなみます。
仲間
シナレンギョウ チョウセンレンギョウ |
シナレンギョウ〔F. viridissima〕
中国原産で、花びらはやや細長くてよじれることがあります。
チョウセンレンギョウ〔F. koreana = F. viridissima var. koreana〕
朝鮮半島原産、分類上はシナレンギョウの変種とされることもあります。シナレンギョウに比べると、花びらはやや幅があります。
インテルメディア〔F. × intermedia〕
レンギョウとシナレンギョウを掛け合わせた園芸品種で、ドイツで作出されました。代表的な品種にスペクタビリスがあります。洋種レンギョウとも呼ばれます。花が横向きに咲き見栄えがするので、切り花としても広く利用されます。
似ているもの
同じような時期に黄色い花を咲かせる花木に、サンシュユがあります。
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