小さめの花を穂状に咲かせる
リンコスティリス
科名:ラン科学名:Rhynchostylis別名:フォックステール・オーキッド原産地:熱帯アジア草丈:15cm-30cm開花期:主に夏から冬栽培難易度:
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リンコスティリスとは
インド~東南アジアに描けて、約4種が分布するランの仲間です。樹木の枝や幹に根を張り付かせて自生する着生種です。リンコスティリスは「くちばしのある小さな柱」と言う意味で、ずい柱(雄しべと雌しべが一体化したような器官)にくちばし状の突起があるところにちなみます。
葉は細長くて肉厚、左右交互に出しながら上に伸びていきます。茎は極端に短くて葉の間に埋もれています。葉っぱの間から花茎を伸ばし、3cm前後の花を穂状にたくさん咲かせます。開花期は種により異なりますが、主に夏~冬です。花茎は直立するタイプと、下向きに湾曲するタイプがあります。花は小さいですがどれも美しく、芳香を放ちます。色は白や青紫、ピンクや紅紫があり、複数の色がグラデーションや斑点状に入るものもあります。一定の気温があれば一年を通して生長します。
近い仲間にバンダ、レナンセラ、フウラン(ネオフィネチア)などがあり、それらと掛け合わせた品種もあります。
種類
ギガンテア |
ギガンテア〔Rhy. gigantea〕
リンコスティリスの中では比較的ポピュラーで、ラン展などでもよく見かけます。花は3cm前後で白地に紅紫色の斑点が入り、芳香を放ちます。花びらは厚みがあるロウ質です。主な開花期は秋から冬です。
セレスチス〔Rhy. coelestis〕
インドシナ半島に分布します。花色は透明感のある白で、花びらの一部や先端に青いグラデーションが入って非常に美しいです。主な開花期は夏~秋です。
レトゥーサ〔Rhy. retusa〕
花は白やピンク地に紫や濃いピンクの斑点が入ります。花穂は非常に長くなり、フォックステール・オーキッドの別名があります。主な開花期は秋です。
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