リカステの育て方
ラン科 学名:Lycaste 用途 鉢植え 株元から花茎を伸ばして、その先に1輪の花を付けます。花は立派ながく片が上と左右の3方向に大きく開いて全体が正三角形に見えます。花びらは中心あたりに3枚付きますが、がくより小さいです。 |
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開花期 |
植え替え |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
大きく分けて「高地性」と「低地性」の2タイプに分類されます。それぞれに管理の方法が少し異なります。落葉種は葉が落ちたあとの基部に鋭い「トゲ」が残ります。結構痛いので落葉後に切り落としてしまってかまいません。
種類 | 最低温度 | 花の見た感じ | 特徴 |
低地性 | 13℃以上 | 黄色系の花が多い | 夏の暑さにはある程度耐える |
高地性 | 10℃以上 | 美色彩のものが多い | 夏のむし暑さをいやがる |
日当たり・置き場所
夏の暑さは苦手なので春から秋までは日除けをして涼しい場所で管理します。樹木の下で植物の茂っているような場所に吊すのが一番理想的ですが、なかなかそのような環境が作れない場合は、日除けネットでできるだけ直射日光や西日を避けて温度の上昇を抑えましょう。夏の理想的な気温は25度以下に保つことです。昼間に水をまいて温度を下げるのも一つの方法です。
冬は室内で管理します。株元のふくらんだ部分(バルブといいます)から花芽がでてきます(この期間を「充実期」といいます)。このころに窓際の良く日の当たる場所に置きます。花茎が伸びてきたらレースのカーテン越しくらいのやや弱い日に当てるようにします。窓際は夜間は冷え込むので窓際から移動させましょう。
水やり・肥料
生長期(6~10月)は植え込み材料を乾かしすぎないように気をつけましょう。特に真夏は乾きやすく朝に水をやっても夕方前には乾いてしまいます。生長期は根もぐんぐん水を吸うので戸外で雨に当てて吸水させましょう。
落葉種は冬になると休眠期に入ります。生長もほとんどしないので、水やり回数をぐっとおさて乾燥気味に育てます。冬に植え込み材料が湿ったままにしておくと根が腐りやすくなるので気をつけましょう。
肥料は4~10月に月2回の間隔で薄めた液体肥料を与えます。真冬は基本的に与えません。
用土
水ゴケを使用します。バークやベラボン(細かく砕いた木の皮やヤシの殻でランの植え込み材料としてよく利用されます)を使用する場合は乾きやすいのでプラスチックの鉢を使用します。
植え替え・植え付け
休眠期が終わり新芽が動き出す3月~5月が植え替えの適期です。古い植え込み材料を取り除いて、新しい植え込み材料でくるんで、やや小さめの素焼きの鉢の底、1/3くらいの深さに大粒の軽石を入れその上に植え付けます。その際、新芽の伸びてくる方向をあけて植えましょう。植え替え後は乾かしぎみに管理します。
ふやし方
株分けでふやすことができます。植え替えをするときに同時に行います。
株分けをする際は一つの株に新芽が1つとバルブ(下の部分がふくらんだ茎)を2つ以上つけて分けるようにしましょう。あまり細かく分けすぎると花が咲かなくなります。例外として落葉性の品種は古いバルブを一つずつ切り離して植えておいても新芽が吹きます。
かかりやすい病害虫
ボトリチス病 カイガラムシ
ボトリチス病は風通しが悪くて湿気が高いと発生しやすい病気です。定期的に薬剤を散布委して予防することが大切です。
カイガラムシはバルブや葉について吸汁する害虫です。ブラシなどでこすり落とすのが確実な駆除方法です。
まとめ
夏はできるだけ涼しい場所に置きます
冬咲きの品種は最低でも13℃の気温が必要です
休眠期(11月~2月)は乾かしぎみにします
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