- 科名
- シソ科
- 学名
- Salvia leucantha
- 別名
- メキシカンブッシュセージ アメジストセージ ベルベットセージ
- 原産地
- メキシコ 中央アメリカ
- 大きさ
- 高さ60cm~1.5m
- 主な開花期
- 8月~11月
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
メキシコ・中央アメリカに分布する、毎年花を咲かせる多年草です。比較的大型の草花で、草丈は60cm~1.5mになります。株元からたくさんの茎を出して茂り、横にもよく広がります。
日長が短くなると(夜が長くなると)花芽を付ける短日植物です。主に原産地では冬から春に開花しますが、日本では日長と気温の条件が合う秋から咲き始め、冬の寒さが来るまで咲き続けます。霜に当たると茎葉が枯れて地下茎の状態で冬を越しますが、暖地では枯れずに低木状に育ちます。
花びらは白色や淡いピンクで、がくからにょっきりと伸びるようにつきます。がくは紫色でフェルト生地のような毛が生えて軟らかい雰囲気を持ち、花びらよりも印象に残ります。遠目で見ると花穂はきれいな紫色に見え、アメジストセージやベルベットセージ の別名もあります。 葉は先端のやや尖った長楕円形で、灰色がかった緑色をしています。
園芸品種
花びらが紫色になる’ミッドナイト’や草丈が低い(80cmほど)’サンタ・バーバラ’、葉に白い縁取りが入る斑入り種があります。
育て方
- ・凍結や霜に注意
- ・生育期は極端に乾燥させない
- ・刈りこむ場合は7月中に
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 5月 |
---|
日常の手入れ
草丈が非常に大きくなり、開花時期には1.5mにもなることがあります。7月頃にばっさり短く刈り込むと、秋の開花時に草丈を抑えることができます。 8月以降に刈り込むと、茎がじゅうぶん生長する前に寒さで茎葉が枯れて開花に至らないことがあるので注意しましょう。
日当たり・置き場所
日なた~明るい日陰でよく育ちます。日当たりが極端に悪いと茎が間延びしやすく、花付きも悪くなるので気をつけましょう。
耐寒性はあまりないので、冬に茎葉が枯れた後は株元を腐葉土などで厚めに覆って防寒しましょう。鉢植えは霜や凍結の避けられるベランダなどに置きます。強健で病害虫も少ない植物ですが、うっかり油断で冬に枯らしてしまうことも存外にあります。霜の降りない地域では特に防寒をしなくても冬を越します。
水やり・肥料
適湿を好み、強い乾燥が苦手です。ただし、じめじめした環境は適さないので、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。水はけのよい土壌を選ぶことも大切です。
かかりやすい病害虫
春先からアブラムシ、気温が高くて乾燥しているときにハダニが発生することがありますが、おおむね病害虫は少ないです。
植え付けと用土
適湿で水はけのよい土壌であれば、特に土質を選ばずによく育ちます。
ふやし方
さし木で増やすことができます。適期は初夏で、茎を2節ほどの長さに切って土に挿します。
関連する植物
-
サルビア
シソ科 難易度★★☆☆☆
夏~秋の花壇などで活躍する定番草花です。春にタネをまくか苗を植えます。 -
サルビア・エレガンス
シソ科 難易度★★☆☆☆
別名パイナップルセージ。葉をこするとパイナップルのような香りがあります。 -
サルビア・グァラニティカ
シソ科 難易度★★☆☆☆
別名メドーセージ。濃い青色の花を咲かせるサルビア。地下茎で良く広がる。 -
サルビア・スクラレア
ツツジ科 難易度★★★☆☆
別名クラリーセージ。巨大な姿で、オニサルビアの和名があります。 -
サルビア・ミクロフィラ
シソ科 難易度★★☆☆☆
別名チェリーセージ。初夏~秋と開花期が長く、鮮やかな赤い花が人目を惹きます。 -
セージ
シソ科 難易度★★★☆☆
ハーブとして利用されるサルビアの一種でヤクヨウサルビアとも。花もキレイです。