シオンの育て方
- 科名
- キク科
- 学名
- Aster tataricus
- 別名
- オニノシコグサ
- 原産地
- 日本 朝鮮半島 中国 シベリア
- 大きさ
- 50cm~2m
- 主な開花期
- 9月~10月
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
日本(九州)、朝鮮半島、中国、シベリアにかけての広い地域に分布する植物で、冬に茎葉は枯れるものの地中の根の状態で越し、春に芽を吹いて秋に花を咲かせる宿根草(しゅっこんそう)です。コンギク、ユウゼンギク、ミケマルスデージなどの仲間があり、まとめて宿根アスターと呼ぶこともあります。
性質は強健で、花を観賞するために育てると言うより山野に自生する大型の野菊のイメージが強い植物ですが、純然たる野生のものは数が減少しており環境省レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に属しています。
山野のやや湿り気のある草原に自生し、草丈は1m-2mで上部が枝分かれし、秋になると径3cmほどの淡紫色の花を頂点にたくさん咲かせます。花壇には別種の北米原産のアメリカシオン(和名:ネバリノギク)がよく利用され、それ以外にも草丈の低いものや、早咲きのものが知られています。
根は咳止めや去痰の薬になります。
育て方
- ・日当たりのよい場所で育てる
- ・鉢植えは毎年植え替える
- ・株分け、さし芽でふやす
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月上 / 10月下~11月上 |
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肥料 | 4月下~5月上 / 9月下~10月上 |
日常の手入れ
株間は広くとる
草丈の高くなる植物なので、花壇に用いる場合は後方に植えると良いでしょう。複数株植える場合は大きくなることを考えて20-30cm間隔で植え付けます。
鉢植えの注意点
鉢植えで育てる場合、株が成長して根茎が大きくなるので根づまりを起こさないように毎年植え替えるか株分けを行います。また、水のやり過ぎによる過湿には気をつけ、用土の表面が乾いてから水を与えるようにします。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しています。日陰でも比較的明るい場所なら育たないことはないですが花付きが悪くなったり茎が間延びすることがあります。また、西日のもろに当たる場所は乾燥が激しい上に真夏は強烈すぎて葉が焼けて弱ることがあるのであまり適していません。
性質は強健な植物で環境が合えば、放任とまではいかなくてもさほど手間がかからずによく育ちます。日当たりや用土など適した場所に植えることが育てる上での一番のポイントともいえるでしょう。
水やり・肥料
肥料は芽の出る春と花後の秋、年2回です。ゆっくり効くタイプの化成肥料を株元に適量施します。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
水はけがよく、適度に湿り気のある土壌が適しています。
植え付けの適期は春に芽を吹く3月~4月上旬もしくは開花後の10月下旬~11月が適期です。水はけのよい適湿な土壌を好むので植える場所や用土には腐葉土を混ぜ込んで、ゆっくり効く化成肥料を少量混ぜ込んでおきます。
ふやし方
株分け、さし芽でふやすことができます。
株分けは植え替えと同時に行うのが普通で、一株に2~3芽が付くように分けます。さし芽の適期は5月頃です。