シュッコン(宿根)アスター
シロクジャク
- 科名
- キク科
- 学名
- Aster
- 別名
- -----
- 原産地
- アメリカ ヨーロッパ アジア アフリカ
- 大きさ
- 高さ30cm~2m
- 開花期
- 6月~10月
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
シオン(アスター)属は500種の仲間を有する、キク科の中でも大きな属の一つです。はっきりした定義はありませんが、その中でも、鉢植えや花壇、切り花など、園芸的に栽培されているものを総称してシュッコンアスターと呼ぶことが多いです。
野生種の他、代表的なものにミケマルス・デージー類、クジャクアスター類などがあります。野菊のような雰囲気の可愛らしい花をまとめて咲かせるものが多いです。草丈は種によって異なり小型種で30cm、大型種では2mを越します。
シュッコンは漢字で「宿根」と書き、冬は茎葉が枯れて根の状態で越す、毎年生長する草花のことを指します。園芸でアスターと呼ばれている草花は花後に枯れる一年草として扱うので、それと区別するためにもシュッコンアスターと呼ばれます。
名前の由来
属名のアスターはギリシア語で「星」を意味し、花姿に由来します。属名から言うと、本種をアスターと呼ぶのが正しいのかもしれませんが、園芸でアスターというとキク科カリステフ属の別種を指すことが多く、一般にはその方が広く通っています。
種類(野生種)
〔〕内は学名、A.はAsterの略
ユウゼンギク〔A. novibelgii〕
和風な名前ですが、北アメリカ原産、英名はニューヨーク・アスターです。日本にも野生化しています。花色は白、紫、赤などがあり、鉢植えや花壇の他、切り花にも利用されます。
ネバリノギク〔A. novaenglica〕
北アメリカ原産で、日本でも野生化しています。草丈が2mになる大型の草花で花色は紫。
シオン〔A. tataricus〕
日本、朝鮮半島、中国北部などに分布します。草丈は2mになる大型種で花色は淡紫、切り花にも利用されます。
ノコンギク〔A. ageratoides subs. ovatus〕
日本に分布、俗に言う野菊の1種です。花色は淡いブルー、濃紫花のものは花色からコンギク(紺菊)と呼ばれます。
アメルス〔A. amellus〕
ヨーロッパ~西アジア原産でミケマルス・デージー類の親となった種の一つです。花の大きさは径4cmの大輪種です。色は青、青紫など。
その他の種類
ミケマルス・デージー類
ミケマルス・デージーの名前は、元々北アメリカ原産の野生種、トラディスカンティー〔A. tradescantii〕に付けられた名前で、ミカエル祭(毎年9月29日)の頃に咲くのでこの名前があります。園芸ではトラディスカンティーにユウゼンギクやネバリノギクなどを掛け合わせてつくられた園芸種を指すのが一般的です。花は一重の小菊のような姿で白、ピンク、青紫などがあります。
クジャク(孔雀)アスター類
野生種のシロクジャク(白孔雀)にトラディスカンティーやユウゼンギクを掛け合わせてつくられた園芸品種の総称です。2~3cmの小花を株が埋まるくらいに咲きます。花色は青紫、ピンク、白などがあります。