スプレケリアの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ヒガンバナ科
- 学名
- Sprekelia formosissima
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 高さ20cm~30cm
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・アマリリスに性質が近い
- ・庭植えは防寒のため秋に掘りあげる
- ・球根は増えにくい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 4月 |
---|---|
肥料 | 6月~9月 |
日常の手入れ
花後の処理
花が枯れてきたら株を消耗させないために花茎の下から切り取りましょう。
葉は残す
花が咲き終わったあと葉っぱが邪魔なので切り落としてしまう方がおられますが、葉っぱは翌年に花を咲かせるための栄養を球根の中に貯える大切な役目があるので、自然に枯れるまで切らないようにします。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所で育てましょう。真夏だけは直射日光の当たらない半日陰の場所に移動させるか、日除けを行います。真夏の日射しは強烈すぎて植物を弱らせてしまうからです。
半耐寒性でさほど寒さには強くありません。葉が黄色く枯れてきたら掘り上げて土をよく落としてからおかくずやバーミキュライトを入れた段ボールや発泡スチロールの中に入れて春まで貯蔵します。鉢植えはそのまま室内に移動させます。暖地では庭に植えっぱなしにしておいても冬越しが可能です。平地では上から腐葉土などをかぶせて土が凍らないように保護した方が無難です。
掘り上げた球根に根が付いていると、翌年に植え付けたときに(根がないものに比べて)生育がよいので、できるだけ根を傷めないように慎重に掘り上げましょう。
水やりと肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。秋以降は葉っぱが枯れてきたら徐々に水やりの回数を少なくしていきます。冬は生育が停止して休眠にはいるので水を断ちます。冬でも気温が13℃以上保てる場所では葉が枯れず、休眠もしないので春~秋の生育期よりも心持ち控えめにしつつ水を与えます。
肥料は植え付ける際にゆっくりと効く粒状の肥料を土に混ぜ込んでおきます。6~9月に追肥として1週間に1回程度液体肥料を与えましょう。
適した土
水はけがよく、有機質に富んだ土が適しています。赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土や草花の培養土を使用しましょう。
植え替え・植え付け
球根の植え付け適期は霜の心配がなくなる4月です。植えつけのタイミングを外すと土に植わっていないむき出しの球根から花のつぼみが伸びてくるという悲惨な結果になってしまうので、注意しましょう。庭植えは球根の底が地表から10cmの深さの場所に来るようにし、複数植える場合は球根の間隔を15cm空けて植え付けます。
鉢植えは5号鉢(直径15cm)に1球を目安にして、首の部分が少し地上に見えるくらいの浅植えにします。
地植えは毎年秋に掘り上げて春に植え付けます。鉢植えにしているものは3年に1回くらい、土の中でふえた球根を分球することも兼ねて植え替えます。
ふやし方
自然に分かれた球根を手で分けます。スプレケリアはあまり分球しないので3年に1回くらいが目安です。分けた球根が小さければ大きめの鉢や箱にまとめて植え、大きくなったら1個ずつ鉢に植えます。生長はゆっくりで分けた子球が花の咲く大きさになるまで3~4年かかります。親球根をナイフなどで切り分けてふやす方法もありますが、球根が犠牲になる上に確実に成功するとも限りませんのでやめておいた方が無難です。
かかりやすい病害虫
とくにありません。