トウガラシの育て方
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- 科名
- ナス科
- 学名
- Capsicum annuum
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 6月~8月
- 大きさ
- 高さ60cm~80cm
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・発芽温度は22℃前後
- ・根張りが浅いので水切れに注意
- ・植え付けは気温が十分上がってから
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 2月下~5月上 |
---|---|
肥料 | 5月~8月 |
日常の手入れ
一番花(一番最初に咲く花)のつぼみが出てくる頃に葉の付け根から出てくるワキ芽を一番上の2つだけ残して下の方のワキ芽は全部つみ取ります(この作業を「芽かき」といいます)。このときに芽かきを行わないと枝が充実せずに花つき、実つきが悪くなります。
日当たり・置き場所
日当たりがよい場所を好みますので、充分に日光の当たる場所で栽培しましょう。真夏の直射日光で葉や実が多少焼けてしまうことがありますが、日除けが必要なほどひどくならないことが多いので、ほおって置いてよいでしょう。
水やりと肥料
トウガラシは根が深く張らず、比較的浅い場所に張るので乾燥に弱い性質があり、水切れは厳禁です。土の表面が乾いたらたっぷりとやりましょう。畑で栽培する場合は特に乾きやすいため、真夏に土の乾燥を防ぐために敷きワラを行います。
肥料は植え付ける際に土の中に化成肥料と堆肥を混ぜ込みます。タカノツメなど食用にするもので畑に植える場合は植え付けてからも追肥として2週間に1回、化成肥料を株元にばらまきます。
観賞用や鉢植えの場合は化成肥料の代わりに液体肥料を10日に1回ほど与えます。
適した土
水はけがよく、有機質に富んだ土が適しています。赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土に堆肥を混ぜ込みます。畑、庭に植える場合は植え付ける前に石灰を混ぜ込んでおき、酸性を中和するようにしましょう。
植え替え・植え付け
充分に気温が上がる4月中旬以降が植え付けの適期です。気温が低いと初期の生育が阻害され、その後の生育にも足を引っ張ってしまいます。初心者はタネから育てるのは難しいので苗を購入することをお勧めします。
一年草で、その年のうちに枯れてしまいますので植え替えの必要はありません。
畑に植える場合の注意点として、昨年ナス科の植物を植えた土壌で今年同じ科のトウガラシを植えても育たないと言うことです(連作障害といいます)。もし昨年ナス科の植物を植えた記憶があるなら違う場所に植えましょう。
ふやし方
タネから育てられますが、初心者には難しいので苗を購入しましょう。なぜ初心者には難しいかと言いますと、
1 発芽温度が高い(22℃前後)
2 苗が充分な大きさになるまでの日数が長い(2ヶ月半以上)
3 適期に畑などに苗を付け付けるためには逆算すると3月の頭にはタネをまかなくてはいけない
4 しかし一般に3月の頭に保温設備なしで22℃前後を保つのは難しい
以上の4点をふまえるとトウガラシをタネから育てるのは多少難しいと思います。