ドクダミの育て方
- 科名
- ドクダミ科
- 学名
- Houttuynia cordata
- 別名
- ジュウヤク(十薬)
- 原産地
- 日本(本州以南) 台湾 中国 東南アジア
- 大きさ
- 20cm~30m
- 主な開花期
- 5月~8月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
日本を含む東アジアに1種が広く分布する、毎年花を咲かせる多年草です。。強健な植物で、やや湿り気のある日陰を好み、地面を覆うくらい茂ります。草丈は30cm程度ですが地下茎を持っており、一株で60cmほどに広がります。
初夏~夏にかけて4枚の白い花びらをもった花を咲かせます。正確に言うと花びらに見える部分は総苞片(そうほうへん)と言う、花を支えている葉の一種で、花の本体はその中心にある棒状の黄色い部分です。総苞片はときおり一部が緑色の葉っぱ状になることがあります。茎葉をちぎったりもんだりすると独特の臭気が漂います。
解熱や解毒、利尿作用をはじめ様々な薬効があるところから「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、薬草としても扱われます。ドクダミ茶は一般的にもよく知られています。ちなみに、乾燥させたものは臭気が消えます。
種類
主に園芸で用いられるのはゴシキドクダミなど品種改良されたものです。ゴシキドクダミはクリーム色、赤、ピンク、緑色が混ざったカラフルな斑のはいる葉が特徴で、「カメレオン」とも呼ばれます。葉は緑色だが八重の花を咲かせる園芸品種「フローレ・プレノ」なども知られています。ヨーロッパでは一重の普通種も園芸に利用されます。
名前の由来
独特の臭気を持つところから毒溜(どくだめ)と呼ばれ、それが転じてドクダミとなったと言われています。属名のHouttuynia(ホウツィニア)はオランダの医師ハウトインの名前にちなみます。種小名のcordata(コルダタ)はラテン語で「心臓の形をした」と言う意味で、葉の形から来ています。
その他の画像
育て方
- ・地植えはよく考えて行う
- ・湿り気のある日陰が適する
- ・株分・根伏せでふやせる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月~4月 |
---|
日当たり・置き場所
やや湿り気のある明るい日陰が適しています。適した場所なら、特に手を入れずともよく育ちます。ゴシキバドクダミなど斑入りの品種はやや日当たりの良い場所のほうが斑が美しく出ます。
冬は茎葉が枯れて地下茎が残り、春に暖かくなると芽を出して生長します。耐寒温度は-10℃程度です。
楽しみ方
斑入り種は日陰の場所を明るく演出する効果があり、夏の寄せ植えにも適します。花もたくさん咲くと見栄えがします。
注意点
地下茎がおう盛に伸びてよく茂ります。地植えにすると、他の植物を駆逐したり、必要以上に増えすぎて難儀することがあるので植え付ける際はよく考えましょう。緑葉の種に比べて斑入りの園芸品種はやや性質がおとなしいです。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
ふやし方
株分けするか、地下茎を適当な長さに切って地中に伏せておきます。
関連する植物
-
ハンゲショウ
ドクダミ科
夏頃に白く色づく葉が涼味を誘う。主に水辺や湿地に自生します。