トリテレイアの育て方
ラクサ
- 科名
- ユリ科(ネギ科・キジカクシ科)
- 学名
- Triteleia
- 別名
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- 原産地
- 北アメリカ西部
- 大きさ
- 30cm~40cm
- 主な開花期
- 5月~6月
- 耐寒性
- つよいほう(霜注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
オレゴンやカリフォルニアなど北アメリカ西部に約14種が分布する球根植物です。以前はブローディアエア属に分類されていたので、その名残でブローディアと呼ばれることもあります。園芸では、秋植え球根として扱われます。鉢植えや庭植えで楽しみます。
秋~春に生長して、初夏に開花した後、茎葉が枯れて夏は球根の状態で休眠します。球根から線状の細い葉を2~3枚出し、初夏に花茎を長く伸ばしてその先端に10数輪の花を咲かせます。花は先端が6つに裂けたラッパ型で上向きにつきます。色は青、紫、白、黄色などがあります。
由来
トリテレイアはギリシア語のトリア(3つ)とテレイオス(完全)からなり、花の各器官が3の倍数で成り立っている構造にちなみます。例えば、雄しべが6つ・雌しべの先端(柱頭)が小さく3つに裂けている・花びらが6つに裂けているなどです。
全くの余談ですが、エンレイソウの学名であるトリリウムは「3を基本の数としたユリ」という意味で、こちらも花の各器官が3の倍数で成り立っているところに由来します。
種類
〔〕内は学名、T.はTriteleiaの略
ラクサ〔T. laxa〕
花色は青、濃い紫、白、花茎は30cm~60cmになります。
ブリッジシー〔T. bridgesii〕
青紫色の花を咲かせます。花茎は30cm~40cmになります。
グランディフロラ〔T. grandiflora〕
アメリカ西部、カナダに分布します。花は釣り鐘型で色は青や白です。
その他の画像
育て方
- ・霜や凍結に気をつける
- ・2~3年に1回分球する
- ・夏の休眠期は断水する
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・分球 | 10月中~11月上 |
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日常の手入れ
タネを採るのでなければ、花の咲き終わった花茎は付け根から切り落とします。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。霜に当てなければ戸外でも冬越しできます。ただし、寒風に当たると葉先が傷むので鉢植えはベランダなど風の避けられる場所の方がよいでしょう。寒冷地での露地植えは霜よけが必要です。
水やり・肥料
葉を出して生長している時期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。花後は徐々に水やりの回数を減らして、休眠期の夏は完全に水を断ちます。休眠期の鉢植えは雨の当たらないところに置きます。
肥料は植え付ける際、土にあらかじめ混ぜておき、生長期~開花期に、ときどき液体肥料を与えます。肥料はたくさん与える必要はありません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え付けの適期は10月-11月です。植え付ける深さは鉢植えで3-5cm、庭植えで5cm-10cmです。5号鉢に3~5球が目安です。
球根が増えすぎて窮屈になると花付きが悪くなるので2~3年に1度、秋に分球を兼ねて植え替えを行います。植え替え、分球の必要がない限りは植えっぱなしでよく、毎年掘り上げる必要はありません。 野生種は山の傾斜地に自生するものが多く、水はけのよい土壌を好みます。鉢植えは赤玉土7:腐葉土2:川砂1で混ぜた用土を使います。
ふやし方
球根がよくふえるので秋の植え付け時期に球根を分けてふやします。また、花後に黒いタネができるので、それをまいてふやすこともできます。
関連する植物
-
エンレイソウ
シュロソウ(ユリ)科
大きく広がった3枚の葉が特徴的です。山野草として扱います。