ツバキ
- 科名
- ツバキ科
- 学名
- Camellia japonica
- 別名
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- 原産地
- 日本 中国
- 大きさ
- 高さ6m~8m
- 開花期
- 2月~3月
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ツバキは古くから庭木として親しまれている日本を代表する花木のひとつです。野生種としては本州・四国・九州・朝鮮半島南部に分布し樹高の高くなるヤブツバキ、本州の日本海側、雪の多く降る地帯に分布する樹高のやや低いユキツバキなどがよく知られています。また、ヤブツバキとユキツバキの分布の境界線上の中間地帯にはユキバタツバキというヤブツバキとユキツバキの特徴を併せ持った中間的な存在のツバキが存在し、両者の雑種だと言われています。
四国の一部、九州南部~沖縄にかけて分布するリンゴツバキはヤクシマツバキとも言い果実が直径5-6cmと大きく、皮の厚みが1.5cmにもなります。名前の示すように、熟して赤くなった果実はちっちゃなリンゴのように見えます。
名前の由来
ツバキの名前の由来は諸説ありますが、よく言われるものに、光沢のあるツヤツヤした葉っぱの木→ツヤハキが転じたという説があります。
葉っぱ
品種
野生種をもとにして数多くの園芸品種が生み出されました。特にヤブツバキは品種改良の中心となった種です。花の咲き方や色、葉に変化が多く葉の先端か魚の尾びれのように分かれるキンギョバツバキのようなユニークなものもあります。園芸品種には多くの系統がありますが、ヤブツバキ系、ユキツバキ系、ヤブツバキと他の種との雑種と言われている侘助(わびすけ)系などがポピュラーです。
ツバキの人気は日本だけに留まらずヨーロッパやアメリカでも人気の高い花木で、現在では洋種のツバキの品種改良も積極的に行われています。
近い仲間
〔〕内は学名。C.はcamelliaの略
ツバキを含むカメリア(ツバキ)属は東南アジアや中国を中心として、多くの仲間が知られてる樹木です。よく知られているものに、ツバキ同様花木として親しまれているサザンカ〔C. sasanqua〕、葉っぱがお茶になるチャノキ〔C. sinensis〕等があります。