エノモトチドリ 画像提供:H.S
- 科名
- ラン科
- 学名
- Ponerochis graminifolis
- 別名
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- 原産地
- 日本・朝鮮半島
- 大きさ
- 高さ6cm~20cm
- 開花期
- 6月~7月
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
日本、朝鮮半島原産の山野草でランの仲間で、初夏に紅紫色や白の小さくて愛らしい花をたくさん咲かせます。主に、本州・四国・九州の谷川沿いの岩壁などに自生していますが、乱獲などにより野生のものは年々姿を見かけなくなっているのは残念なことです。
葉は細長い形状で一本の茎に2~3枚付きます。春4月頃に芽吹いた葉は11月頃に自然に枯れます。地中に1~3cm程度の大きさの球根を作ります。今年葉がでて花が咲いた球根はやがてしなびてなくなり、新しくできた球根が翌年に芽吹き育つ、というサイクルで生育します。ランというと一見栽培が難しいように感じますが、案外育てやすい面も持っています。
名前の由来
漢字を当てると「羽蝶蘭」となります。属名のポネロルキスは「貧弱なオルキス」という意味です。ラン科オルキス属に似ているけれども、比較すると小型であることに由来します。
近い仲間
ウチョウランには産地や形状によって数多くの変種や近縁種があります。
アワチドリ 〔var. suzukiana〕
千葉県房総半島の特産種でウチョウランの変種です。花はやや小ぶりで遅咲き(8月頃)。
サツマチドリ 〔var. micropunctata〕
ウチョウランの変種で鹿児島県甑島(こしきじま)の特産種。白地に細かい紅紫色の斑点が入り、ウチョウランより花が丸っこい。
クロカミラン 〔var. kurokamiana〕
佐賀県黒髪山系の特産種です。丸みのある赤紫色の花を咲かせます。開花期は5月とウチョウランの中では早い。