比較的育てやすいゆり
オニユリ
科名:ユリ科学名:Lilium lancifolium別名:テンガイユリ原産地:日本 中国 朝鮮半島 シベリア沿岸草丈:80cm-2m主な開花期:7月
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オニユリとは
むかご オウゴンオニユリ |
日本、中国中部~北部、朝鮮半島、シベリア沿岸部など主に東アジアに広く分布するユリです。地下に鱗茎と呼ばれる球根ができます。球根は少し苦みがありますが、食用になります。漢字を当てると鬼百合です。テンガイユリ(天蓋百合)の別名があります。シャンデリアのごとくぶら下がるように咲く花姿を仏具の天蓋に見立てたものでしょう。
主な開花期は7月の終わりで、径10cmほどの花を1茎に20~30輪程咲かせます。花びらはくるりと上に反り返り、丸い形になります。色はオレンジ色で褐色の斑点が全体に入ります。草丈は80cm~大きなもので2m程になります。葉の付け根にはむかごと呼ばれる小さな球根のようなものができます。むかごは地面に落ちると根を伸ばして新たな株となります。
ヤマユリをはじめ、野生種のユリはウイルス耐性が弱くて球根をダメにしてしまうことも多いのですが、オニユリはウイルス耐性があり性質も強いので、庭植えなどにもよく利用される比較的つきあいやすいユリです。
対馬原産のオウゴンオニユリ〔var. flaviflorum〕は黄色い花を咲かせます。また、葉に縁取りの入るもの、花に褐色の模様の無いものや八重咲き種が知られています。また、オニユリを元として作られた園芸品種もたくさんあります。コオニユリ〔L. leichtlinii var. maximowiczii〕は名前の示すとおり、オニユリに似ていますが別種です。
日本産は3倍体
日本に分布するオニユリはタネを付けない3倍体です。タネを付ける2倍体のオニユリは対馬や韓国の済州島、釜山などに見ら、かの地では3倍体と2倍体の個体が混在しています。東アジアに広く分布するオニユリですが、大元のふるさとはこの近辺ではないかと言われています。また、さらに突き詰めてゆくと、オニユリはコオニユリなどの近縁種と掛け合わさってできた雑種、という説もあります。
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