ヤサシイエンゲイ

トゲのある野草の代表

アザミ 

チシマルリオダマキ
科名:キク科
学名:Cirsium
原産地:北半球
総種数:約250種
草丈:50cm-1m
主な開花期:5月-8月
栽培難易度:バー バー バー バー バー(やさしい)

くわしい育て方

アザミとは

北半球に約250~300種類が分布する植物で、毎年花を咲かせるものと花後に枯れるものがあります。そのうち、日本では約50種類の仲間が自生しています。園芸で一般に栽培されているのはノアザミを改良したハナアザミといわれる品種群です。ハナアザミはあくまでノアザミから園芸的に改良された品種群の俗称で、「ハナアザミ」と言う名前の品種はありません。日本の野生種を元に日本で改良された品種群ですが、なぜかドイツアザミとも言われます。代表的な品種として、昭和初期に作られた早生の「寺岡アザミ」があります。また、切り花用の「アーリー・シリーズ」、大輪の「楽音寺(らくおんじ)」などもよく知られています。

アザミはキク科アザミ属の総称で、単に「アザミ」というと野生種のノアザミを指すことが多いです。江戸時代の書物『本草図譜』(ほんぞうずふ:1828年)には、かば色・つま色・つま紅…などの品種が紹介されています。本来の野生種では知られていない色彩のものが挙げられていることから、当時より園芸的に育成されていたことがうかがい知れます。

姿・形

草丈は50cm-1mで、葉が大きく切れ込みます。葉のとがった部分は鋭いトゲになっています。茎は直立して伸び、枝分かれします。花の咲く時期は主に初夏~夏、茎の先端に径4cm-5cmの花を咲かせます。花色は桃紫や赤紫が主で、他にピンク、紅色、白のものもあります。花後は綿毛をもったタネを付けます。

ノアザミの葉
葉っぱ(ノアザミ)
ノアザミの花後
花後(ノアザミ)
   

仲間

( )内は学名。C.はCirsium(キルシウム)の略

ノアザミ〔C. japonica〕
本州、四国、九州に分布します。草丈は60cm-1mで花色は桃紫色。江戸時代から育成されており、白や紅色の花も見られます。

フジアザミ〔C. purpuratum〕
本州中部、関東地方に分布する大型種です。古くはフジゴボウと呼ばれ根を食用としていました。

タイアザミ〔C. nipponicum var. incomptum〕
関東地方の山野でふつうに見られる種です。トネアザミとも言われます。

楽音寺〔C. japonica 'Rakuonji'〕
ノアザミの園芸品種です。花色はヴィヴィットな赤紫色で、花径は7cm-8cmになる大輪種です。

サワアザミ
サワアザミ
キセルアザミ
キセルアザミ
ノアザミ
ノアザミ
 


その他

アザミと名前は付くけれども、分類上アザミの仲間ではないものや、なんとなく草姿がアザミをほうふつとさせるものがあります。

エキノプス キク科エキノプス属の植物で、代表的な種にルリタマアザミやヒゴダイがあります。茎の先端にブルー系の花を球状に咲かせます。
アーティチョーク キク科キナラ属の植物で、チョウセンアザミとも言います。つぼみの一部を食用とし、ハーブや野菜として扱われます。同じ仲間にカルドンがあります。

 

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