ヤサシイエンゲイ

薬効や伝承の多いハーブ

エルダー(セイヨウニワトコ)

エルダー
科名:スイカズラ(レンプクソウ)科
学名:Sambucus nigra
別名:セイヨウニワトコ
原産地:ヨーロッパ 北アフリカ 南西アジア
樹高:3m~10m
開花期:5月-6月

難易度バー バー バー バー バー (ふつう)
耐寒性バー バー バー バー バー (つよい)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

エルダー(セイヨウニワトコ)とは

ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアに自生する落葉の低木~中高木で樹高は3m~10mになります。果実が食用になり、葉や花に薬効があるところから園芸ではハーブとして扱われます。

エルダーの名前はアングロ・サクソン語のエルド(oeld:炎)に由来します。枝の芯を抜き取ってストロー状にしたものが、火をおこすのに利用されたから、といわれています。英語のエルダー(elder:年長者)とは関係ありません。

葉は細長い楕円形で長さ10cm~30cm、フチにギザギザがあります。春~初夏になると枝の先端に白い小花がまとめて咲きます。花にはマスカットのような香りがあります。秋に果実が黒く熟して食用になります。 八重咲きや葉に模様の入る斑入りなど、多くの園芸品種が知られています。

利用・伝承

葉、枝、根にいたるまで優れた薬効を持ちます。古代ローマ時代から民間薬として普及しておりその優れた薬効と汎用性『歯痛から疫病まで』といわれたそうです。イギリスでは古い時代、ハエ避けにトイレの側に植えられていたそうです。

花の利用は現在でも一般的です。砂糖水とレモン汁の中に、花穂をつけ込んで作るエルダーフラワーシャンパン(エルダーフラワー・プレッセ)はイギリスの夏の飲み物として親しまれています。花からイースト成分が溶け出して発酵し、発泡性の飲料になるそうです。花を砂糖などを加えて煮詰めた濃縮液はエルダーフラワー・コーディアルと呼ばれ、水で薄めて飲みます。

ユダ(イエスの十二使徒の1人)が首をくくった木、魔女の木、枝を火にくべると悪魔が見える「悪魔の木」、この木を切ると縁起が悪いなど、ネガティブな俗説・伝承には事欠かない植物です。

育て方

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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手入れ
高温多湿期に風通しが悪くなり蒸れて弱るのを防ぐため、落葉期の秋~冬に混み合った枝は整理します。

ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は春~秋です。元気よく伸びた若い枝を先端から15cmほどに切り取り、湿らせた用土に挿します。

暑さ、寒さには強いですが、日本の夏の気候(高温多湿)はやや苦手です。夏は株が蒸れて弱らないよう、鉢植えは風通しのよい半日陰に置きます。

水やり・肥料
乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。また、多湿にも弱いので、土が常に湿っているような多湿状態にならないように気をつけましょう。

肥料はさほどたくさん要りません。落葉期の冬に化成肥料を適量株元にばらまいておきます。

かかりやすい病気・害虫
特に見られません。

植え付け・用土
植え付けの適期は3月~4月、もしくは9月です。水はけのよい、腐葉土や堆肥のたっぷり入った肥沃な土が適しています。土質はあまり選ばず育ちますが、弱アルカリ性土壌を好みます。

生育が旺盛なので、鉢植えは1年~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えます。大きくなるので、庭木にする場合はスペースをよく考えて植えましょう。

ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は春~秋です。元気よく伸びた若い枝を先端から15cmほどに切り取り、湿らせた用土に挿します。

ポイント
病害虫もなく生来強健な樹木ですが、日本の夏の気候に若干弱く、夏に涼しく過ごさせるのが栽培のポイントとなります。

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