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オーストラリア原産の常緑低木

プロスタンテラ(ミントブッシュ)

ミントブッシュ
科名:シソ科
学名:Prostanthera
別名:ミントブッシュ プロスタンセラ
原産地:オーストラリア
樹高:20cm-2m
開花期:3月-4月

難易度バー バー バー バー バー (ふつう)
耐寒性バー バー バー バー バー (ややよわい)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

プロスタンテラ(ミントブッシュ)とは

オーストラリア固有の常緑性低木でブッシュ状†に茂ります。

葉はミントのような清涼感のある香りがします。普及しはじめたのは1990年以降のようですが、香りが楽しめる、花付きがよく毎年楽しめる、比較的育てやすい、などの利点から早春の定番鉢花としてすっかり定着した感があります。花色は青紫色、白、ピンクなどがあります。

名前はギリシア語のプロステーケ(prostheke:付属物)とアンテラ(anthera:葯)からなり、葯に付属体が付く姿に由来します。

†ブッシュ状
地際から何本も枝を出して、こんもりと茂る状態のこと。高さはせいぜい2m程度にとどまる。ブッシュとは灌木(かんぼく)、低木のこと。

種類

〔〕内は学名、P.はProstantheraの略。

オーストラリアに約60種が分布します。

栽培されているものは強健ですみれ色の花を咲かせるインカナ〔P. incana〕、紫色の花を咲かせるオファリフォリア〔P. ovalifolia〕、ロツンディフォリア〔P. rotundifolia〕、銀白色の葉が美しく他にない存在感を放つバクステリー・セリケア〔P. baxteri var. sericea〕や茎が立ち上がらずにはうように広がるデンティキュラータ(denticulata)などがあります。俗にミントブッシュと言うと、オファリフォリアやロツンディフォリアのことを指します。

近い仲間にウェストリンギア(オーストラリアン・ローズマリー)があります。

育て方

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
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日当たり・置き場所
強い日射しが苦手なので、真夏はぎらぎらと照りつける直射日光や西日を避けて半日陰や日射しの柔らかい場所で育てましょう。それ以外の季節はよく日に当てます。

寒さにはあまり強くないので、冬はできれば室内に取り込んであげた方がよいでしょう。寒風・凍結・霜などが防げればよいので保温の必要はありません。窓ぎわに置いてよく日に当てましょう。

水やり・肥料
適度な湿り気のある土壌を好みます。基本は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えればよいのですが、夏は乾きやすいので土を乾燥させ過ぎないように毎日水やりを行います。逆に冬は生育も鈍りあまり水を必要としないので水やりの回数を減らしてやや乾かし気味に管理します。

「バクステリー・セリケア」はプロスタンテラの中でも過湿に弱いので、梅雨時期に雨の当たらない軒下などに移動させましょう。

かかりやすい病気・害虫
特にありません。

植え付け・用土
水もちが良くて腐葉土など有機質のたっぷりと入った土でよく育ちます。

ふやし方
花の終わった初夏の頃にさし木でふやすことができます。切り戻した枝をそのまま使えば手軽です。また真夏の暑さの過ぎた初秋にもさし木を行うことができます。

手入れ
花の咲き終わったあとに枝を短く切り戻します。そうすることで今ある枝のわきからたくさん新しい枝が出てきて茂ります。枝数が増えるとそれだけ翌年の花数も増えます。切り戻しは樹形を整えることと花をたくさん咲かせるための大事な作業です。

ポイント
・真夏は直射日光を避ける
・適度な湿り気のある土壌を好む
・花後に枝を切り戻す

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