紙のように薄い花びら

ゴテチア

アカバナ科 「こ」からはじまる植物

ゴテチア
この植物の育て方
科名
アカバナ科
学名
Clarkia(= Godetia)
別名
イロマツヨイ
原産地
北アメリカ
大きさ
高さ20cm~90cm
開花期
5月~6月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

北アメリカ西部を中心に約20種類が分布します。園芸では秋にタネをまいて翌春に花を楽しみ、その後枯れる秋まき一年草として扱うのが一般的です。別名のイロマツヨイはカラフルなマツヨイグサという意味でしょう。マツヨイグサ(エノテラ)とは見た目も似ており、近縁に当たります。

草丈は品種によって異なり、高くなる種(高性種)で90cm、低い品種(矮性種-わいせいしゅ-)で20cmくらいです。主な開花期は初夏、茎の先端近くに直径5cm~10cmの花を数輪咲かせます。花びらは4枚で紙のように薄く、表面にはサテン生地のような、なめらかな光沢があります。色はピンク、サーモンピンク、赤、白、紅紫などです。花壇に少しあると非常に華やぎます。華のある花です。

名前の由来

旧属名でもあるゴテチアはスイスの植物学者シャルル・ゴーデにちなみます。現在はクラーキア属に分類されます。


種類

〔〕内は学名、C.はClarkiaの略。

アモエナ種〔C. amoena〕とグランディフロラ種〔C. grandiflora〕の2種がよく知られており、日本には江戸時代末~明治初期に渡来しました。現在、育てられているのは、主にそれらの改良種や2種を掛け合わせた交雑種です。

「ミス長崎」「旭盃」「頂点咲きスカーレット」は高性種で茎が太くてしっかりしており、茎の先端にまとめて花を咲かせる頂点咲きです。主に切り花として利用されています。

「ドワーフ・ジェム」は草丈が30cmほどに収まる矮性種で花壇などに植えられます。また、「ジェム・スペシャル」は更に草丈15cmほどで花を咲かせ、鉢植えにも適しています。

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