日本・中国・台湾などの林床や竹林に群生する植物です。匍匐(ほふく)茎と呼ばれる地下茎を長くのばして増えていきます。正式名称はラン科キプリペジウム属のジャポニクムという名前です。美しく見応えのある花で大きさは径10cmほどになり、日本の野生ランの中では一番大きい部類になります。性質は強い方ですが夏の日光の当て方や植えるスペースなどの関係でやや栽培しにくい面もあります。いくぶんか小振りな台湾クマガイソウは花付きもよく育てやすい。 クマガイソウの名前の由来は、花の形を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。属名のキプリペシジウムはキプロス(ビーナスの島)とペディロン(上靴)の二語から来ており「ビーナスのスリッパ」という意味で、これも花の形から由来します。非常に残念なことに森林伐採による生育地の減少や園芸用の採取により自生数は減っており、環境省のレッドデータブック絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大している種)に分類されています。
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