クモマグサは日本に自生する高山植物のひとつです。しかし、園芸店やお花屋さんなどでクモマグサの名前で出回っているものはヨーロッパ原産の野生種からつくられた園芸品種(以下、洋種クモマグサで統一)で日本のクモマグサとは別種(花のかたちなども全然違います)で、厳密に言うとクモマグサの仲間ではありますが、クモマグサそのものではありません。ここでは一般に鉢花と出回っている洋種クモマグサのほうを紹介します。 草丈は上には伸びず、茎がはうように伸びて細かく枝分かれしてこんもりと茂った草姿になります。春に花茎を伸ばして5枚の花びらを持った梅のような形の可愛らしい花を株いっぱいに咲かせます。花色は、白、ピンク、赤などがあります。
■性質 寒さには非常に強いですが高温多湿に弱いです。いかに風通しをよくして多湿を避け夏を快適に過ごせるか、がポイントとなります。 ■置き場所 日当たりのよい場所を好みますので、よく日に当てて育てましょう。日照不足になると茎が間延びする事があります。寒さには強いので特に防寒対策は必要ありませんが、早春に購入した花付きの鉢植えは寒風に当たると茎葉が傷むことがありますので、いきなり屋外に出さずに日当たりのよい室内の窓際などで育てた方が無難です。暖かくなったらベランダなどに移動させるとよいでしょう。暑さに弱いので真夏は直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。また、多湿にも弱いので梅雨時期など長雨の時期は雨の当たらない場所に置きましょう。 ■暑さ対策 暑さに弱く、花後そのままほおっていたら枯れてしまうことが多い植物で、何らかの暑さ対策が必要です。以下を参考にしてください。 ■増し土をする 花後にそのままにしておくと、気温が上昇して暑くなると、株が蒸れて下の方の葉が溶けたように枯れてくることがあります。そのままでは見苦しいので枯れた葉っぱはきれいに取り除いて、茎の部分を埋めるように土を盛ります(現在ある葉っぱがぎりぎり地際になるくらいまで土を盛ります)。土の中に埋められた茎からは新しい根が出てきます。これを「増し土をする」といいます。 ■株を小さくして夏越しさせる こんもり茂った株姿で高温多湿時期にはどうしても風通しが悪くなり蒸れます。上記のように株をいじらずに増し土をするだけでは夏越しが難しいこともあります。花後の5〜6月に株を分けるか挿し芽をして、株をできるだけ小さくして夏越しさせる方法もあります。株を小さくすると茎葉が混み合うことが少なく風通しがよくなり高温多湿による蒸れなどをおさえることができると言うことです。 さし芽は夏に親株が枯れたときの保険と考えて用意しておくのもよいかもしれません。 ■肥料 春の3〜4月、秋の9〜11月に液体肥料を1週間に1回程度与えます。 ■用土 草花と言うよりも山野草として扱った方がよいです。用土は水はけの良い山野草の培養土や桐生砂を主体としたものが適しています。 ■水やり 過湿を嫌いますので水は土の表面が乾いてから与えます。冬はやや乾かし気味でもかまいません。
’ク’からはじまる植物 ユキノシタ科 山野草の仲間 冬から早春に咲く草花 |
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