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黒いユリ

クロユリとは

クロユリ
科名:ユリ科
学名:Fritillaria camschatcensis
原産地:日本 アラスカ シベリア サハリン 千島
草丈:本州型15cm-30cm 北海道型30cm-50cm
開花期:主に4月~5月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ややむずかしい)

くわしい育て方

クロユリとは

北海道、本州中部の高山地帯、アラスカ、シベリア、カムチャッカ、サハリン、千島など北半球に広く分布する球根植物で山野草として扱います。

主に北海道の低地に自生する「北海道型」と本州中部の高山に自生する「本州型」の2種が存在しまし、花姿などが若干異なります(以下の項でくわしく説明)。「ユリ」と名前は付きますが、一般的によく知られるユリはリリウム属、クロユリはフリチラリア属でクロユリはユリとは異なる植物です。

葉は茎の同じ高さの場所に4~5枚が放射状に付く輪生です。球根は白色で小さな鱗片がたくさん集まりひとつの形になります。花びらが重なって咲く八重咲き(重弁花型)や黄色い花を咲かせるキバナクロユリがあります。

北海道型と本州型

北海道型は染色体を3組もつ3倍体です。草丈が50cmほどの高さになり花数が多く、花色は黒に見えるほど濃い暗紫色で、雄しべの葯(やく)が開くと真っ黄色の花粉が現れ、花びらとのコントラストが非常に良く印象的です。花の咲く時期は4月-5月です。一般的にクロユリというとこちらを指します。

本州型は一般的な2倍体です。草丈が15cm-30cmにおさまり、花は2-3輪しか咲かせません。花色は全体的に緑がかっています。花の咲く時期は7月頃です。北海道型と区別するために、ミヤマクロユリ〔var. alpina〕と呼ばれることもあります。

伝説など

北の政所と淀君の伝説が有名です。

戦国武将の佐々成政が秀吉の正室、北の政所に「とても珍しい花である」という触れ込みでクロユリを贈りました。北の政所はこの花を飾って茶会を開き自慢しました。側室の淀君は事前に情報をキャッチしていたらしく、その花が「白山のクロユリ」だと言い当てました。さらに追い打ちをかけるがごとく、たくさんのクロユリを取り寄せ、「たいしたことがない花」とでも言うように、おざなりに飾ってみせて正室をさげすみました。

レアものと言われて自慢して見せた北の政所にとってはいい面の皮です。ほぼ逆ギレに近いですが、これがきっかけで佐々成政は不興を買い、色々あったあげくに家が断絶しました。(成政の愛妾、早百合の「呪い」話が手前入ります。興味のある方は調べて見てください)

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