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クルミの育て方

オニグルミクルミ科 学名:Juglans用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

北半球に約20種が分布する落葉樹で、高さ20mにもなります。 日本にもオニグルミとヒメグルミが自生します。冷涼で雨が少なく、昼夜の気温差が高い場所が栽培適地で、日本では長野県や東北地方で生産されています

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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花芽分化
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収穫
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肥料(地植え)
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肥料(鉢植え)
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収穫 
9月の終わりから10月のはじめに、実が熟して青い外皮が割れてきておなじみの’殻付きクルミ’が顔をのぞかせます。自然に落ちてくるのを採るか、手が届かない場合は木を揺すったり、棒を使ってたたき落としても良いでしょう。日によく当てて充分乾かして外皮をとり、殻を割って中の核を利用します。

季節・日常の手入れ  ポイント
苗木の仕立て方
中心となる幹(主幹)と幹から出る枝(側枝)2本を骨組みとする「主幹形」に仕立てます。枝を切る適期は落葉期の1月~2月です。

メインとなる枝は毎年半分くらいに切り詰めます。伸びてきた枝は翌年にまた半分くらい切り詰めて…を5年ほど繰り返して樹形を仕立てていきます。その過程で発生する不要な枝は付け根から切り落とします。

大きくなる木なので、樹形が整った後は幹の先端を切って(芯を止めて)もよいでしょう。特に鉢植えは鉢の高さの3倍程度におさめた方が鉢の’座り’がよいです。
仕立て方
成木の剪定
樹形が整った後はさほど剪定の手間はかかりません。邪魔な枝を分岐している箇所で切り落とす「間引き剪定」程度で充分です。間引き剪定によって樹の内部まで充分日射しが入るようになります。枝を切り詰めすぎると、長い枝がよくのびます。長い枝には花芽が付きにくいので、全体をばっさりと切るような刈り込みは行いません。

花芽の付く枝(結果母枝-けっかぼし-)は主に充実した短い枝です。開花直後-6月頃-に翌年の花芽が枝の先端に形成されるので、短い枝の先端をちょん切るような剪定は避けます。

実付きをよくする
一本の木から雄花と雌花を咲かせますが、開花にタイムラグがあり一本だけでは実を付けにくいです。実を成らせるには2種以上の品種を植えたほうが良い結果が得られます。

品種により雌花と雄花の咲く’順序’が違います。雌花が先に咲くのを「雌花先熟品種」、雄花の方が早いのを「雄花先熟品種」と呼びます。それぞれの品種を組み合わせて植えるとなおよいでしょう。
人工授粉を行うと更に良いですが、鉢植えならまだしも地植えは樹高が高くなるのであまり無理はできません。

クルミは気候によって収穫量に差が出やすい果樹です。というのも、雄花の咲く時期はその年の気候に大きく左右され一定しないことが多いからです。多品種を植えていても、タイミングが悪く雄花と雌花の開花にズレが生じた年は収穫が減ることもあります。

日当たり・置き場所  ポイント
日当たりと冷涼な気候を好み暑さを嫌がりますが、家庭果樹として楽しむなら北海道を除いて全国で植栽可能です。

鉢植えは雨の当たらない、日当たりの良い場所で育てます。夏は暑さを避けるために風通しの良い明るい日陰に置きます。

休眠期の耐寒性は非常に強く、-15℃まで耐えます。春に芽が出た後、霜に当たると芽が傷むので遅霜に気をつけましょう。

低温に一定の期間あったのち休眠から覚めて芽が出揃います。一般的に「7℃以下で1500時間」といわれます。冬でも気温の高い地域では充分な低温が得られず、芽が不揃いになります。

夏に涼しく、雨が少ない(晴れが多い)長野県やカリフォルニアが有名な生産地です。

水やり・肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えは一度根付いたら水を与える必要はありません。
肥料はさほどたくさん必要とせず、肥沃な土地なら無肥料でも育ちます。与える場合は年1回、落葉期に配合肥料などを施します。鉢植えは2月と8月の年2回肥料を与えます。

用土
水はけのよい適湿地が適します。鉢植えは赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を使います。

植え替え・植え付け
植え付けは落葉期に行います。

ふやし方
接ぎ木でふやすことができます。

かかりやすい病害虫
コウモリガの幼虫が樹の内部を食い荒らします。侵入口が確認できたら針金などを突っ込んで引きずり出します。内部まで侵入されると薬剤は効きにくいです。

まとめ 
夏に涼しく気候を好む
実付きを良くするには複数の品種を植える
成木の剪定は間引き程度にする

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