ヤサシイエンゲイ

シラーの育て方

シラー ベルビアナヒヤシンス(ユリ)科 学名:Scilla 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(やさしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

主にヨーロッパ、中央アジア、アフリカの温帯に分布する球根植物でおよそ80種が知られています。日本にもツルボ〔S. scilloides〕一種が自生しており、秋の野原などでピンク色の花穂を見ることができます。

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
  バー バー バー バー バー            
球根植え付け
                バー バー バー  
球根掘りあげ
          バー バー          
肥料
      バー バー            

季節・日常の手入れ ポイント
花がら摘み
花が咲き終わったら、枯れた花(花がら)はそのままにしておかずにこまめに摘み取るようにします。

種により性質は少し異なる
ペルヴィアナのように1株でも見栄えのする立派な花を咲かせるものもあれば、シベリカのように小型で密植すると栄えるものなど種によって大きさや花姿が異なります。小型や中型の品種はコンテナや鉢、ロックガーデンにたくさん植えるとかわいらしさを楽しむことができますし、大型種は花壇に植えると豪華さを演出できます。

基本的な育て方は変わりませんが、種によって少し性質が異なるので自分はどのシラーを育てているのか(もしくは育てたいのか)把握しておくことが大切です。

日当たり・置き場所
葉が出ている生育期間中はよく日に当てて育てましょう。ペルヴィアナとシベリカは一年を通して半日陰の場所(樹木の下など)でもよく育ちます。基本的に夏の間は葉が枯れて球根の状態で休眠するので日に当てる必要はありません。

たいがいの種は耐寒性があるので、特に防寒をする必要はありませんが寒冷地で秋早くに芽が出てしまった場合、寒さで葉先が枯れ込むことがありますので簡単な霜よけを行います。

日本でも広く栽培されている種はおおむね強いですが、以下の種は注意が必要です。
ナタレンシス
南アフリカ原産の種で寒さに弱い。
ビフォリアチューベルゲニア
夏の暑さに弱い。夏は風通しの良いできるだけ涼しい場所で管理。

水やり・肥料
やや乾燥気味の環境を好むので、水は土の表面が乾いてから与えます。花後に葉先から黄色く枯れてきたら水やりの回数を減らして、休眠中の夏~秋は断水します。

肥料をさほど必要としません。植え付ける際にゆっくり効く粒状肥料を混ぜ込んでおけば、花後に追肥としてリン酸、カリ成分が多めの化成肥料を少し施す程度でよいでしょう。

用土
水はけのよい土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。

地植えの場合、土質を選ばずによく育ちますが水はけの悪い場所は不向きです。また、アルカリ気味の用土でよく育つので土にはあらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおきます。

植え替え・植え付け
植え付けの適期は9月から11月です。球根は数年は植えっぱなしでよく、掘り上げる場合は花後に葉が1/3ほど枯れた頃に掘り上げて風通しの良い日陰で乾燥させて涼しい場所で貯蔵します。

ペルヴィアナのように休眠中でも根は枯れずに数年生き続けるものや、カンパヌラタのように球根に皮膜がなく、空気中に放置されると乾燥しやすいものを掘り上げた場合はすぐに植え付けます。 この2種は植えっぱなしで数年放置しておくほうがむしろよく育ちます。

種により球根の大きさが異なるので植え付ける深さや間隔は異なってきますが、かぶせる土の厚みは原則3~5cmと覚えておけばよいでしょう。小型種は間隔が開きすぎると寂しくなるので、つめ気味に植えてもよいでしょう。その方が見栄えがしますし、特に生育に支障はありません。

鉢植えの場合は大型種で6号鉢(直径18cm)に1球、小型種で5号鉢(直径15cm)に3球が目安です。鉢は根の張れる深さが限られてくるので、できるだけ浅く植えて根の張れる深さを確保する必要があります。球根の先端が出るかでないかの深さ、かぶせる土の厚みは1cm程度にします。

球根植え付け

ふやし方
球根がふえていたら植え付け時にそれを分けることによってふやすことができます。

また、花後にできたタネを採っておき、9月頃にまいて上手に育てると3~4年で花の咲く大きさの球根に育ちます。

かかりやすい病害虫
特にありません。

まとめ 
球根の植え付けは秋
球根自体の乾燥を嫌うので、数年は掘り上げず植えっぱなしでもかまわない
肥料は控えめにする

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