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タニウツギの育て方

タニウツギスイカズラ科 学名:Magnolia grandiflora 用途 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

北海道~本州の山野に自生する落葉性の低木です。沢や谷間の水が流れているそばによく自生し、そこからタニウツギの名前があります。初夏にろうと状の小さな花を枝いっぱいに咲かせます。

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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花芽分化
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植え付け
バー バー バー               バー バー
剪定
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
剪定
暑さ、寒さに強く場所を選ばず植栽できる融通の利く樹木で、肥料もほとんど必要なくあまり手間はかかりません。剪定の時期さえ間違えなければ花もよく咲いてくれます。

基本の剪定

放任していてもさほど樹形は大きく乱れませんが、地際から出る枝をほおっておくと枝葉が雑多に茂って重い感じになる上に風通しも悪くなります。間引き剪定と透かし剪定が基本です。芽を出して2年目くらいの枝が一番花付きがよく、それ以降は年を経過するごとに枝が古くなっていき花付きも悪くなります。地際から出る枝3~4本を主軸として上部の枝が広がるように茂る扇状がもっとも自然樹形に近く適した樹形です。

間引き剪定

古くなった枝(生長3年以上-5年の枝)は地際から切り落とします。年月を経た枝は周りの枝に比べると比較的 太くなっているので、ある程度は太さを基準に判断しても良いでしょう。古くなった太い枝を間引き、同じような太さの枝を残していくのがコツです。

透かし剪定

枝が重なり合っている部分は不要なものを切り落として透かし、内部まで風が通るようにします。

その他

長く伸びすぎた枝は樹形を乱すので、樹形に沿って短く切り詰め全体の形を整えます。
1は「枝の更新」ともいい、古くなった枝を切って若い枝に世代交代させ、株全体を若返らせるために行います。2と3は樹形を整え枝を透かすことによって全体のボリュームを軽くすると同時に風通しを良くして病害虫の発生を抑えるために行います。

剪定の適期

メインの剪定は花の咲き終わった直後が適期です。タニウツギは春に花が咲いた後あまり期間をおかず、夏~秋には翌年の花芽が今年伸びた若い枝の葉の付け根にできています。夏以降に剪定するということは花芽ごと枝を切ることになります。樹形が乱れた場合は落葉期の1月~2月にも剪定を行いますが、枝先を軽く切る、もしくは古枝や枯れ枝を切る程度にとどめておき、大きく枝を切るようなことは避けます。

葉に斑のはいる品種は比較的枝が細くて伸びる力も強くないのであまり手入れをしなくても支障はないです。

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所でも明るい日陰でもよく育ちます。ただし、日射しが少ないと花付きはよくないです。自生しているものも日当たりが良い場所の株は、たくさん花を付けています。

水やり・肥料
一度根付いてしまうと水やりは必要ありません。

タニウツギは肥料を吸収する力が非常に強く、特にやせ地に植えているのでなければ肥料を与える必要はありません。逆に与えることによって枝が伸びて茂りすぎて樹形を乱すことがあります。与える場合は花後、株元に堆肥を軽く施す程度で充分です。

用土
特に土は選ばずよく育ちます。やせ地の場合は堆肥や腐葉土を多めに混ぜ込んでおけばよいでしょう。

植え替え・植え付け
寒冷地での厳寒期は避けた方がよいですが、植え付けは落葉期の冬ならたいがい時期を選ばず可能です。

ふやし方
さし木でふやすことができます。さし木は前年伸びた枝を用いる「春ざし」と春に伸びた若い枝を使う「梅雨ざし」があります。

春ざしの適期はまだ芽が出る前の2月下旬~3月中旬が適期で梅雨ざしは6月下旬~7月が適期です。いずれも元気な枝を選び、15cm-20cmに切り取って1時間ほど水に挿して吸水させてから赤玉土や鹿沼土に挿します。その後極端に乾かさないように育てると翌年には花を咲かせます。

かかりやすい病害虫
特にありません。

まとめ 
剪定の適期は花後すぐ
肥料はほとんど必要ない、与えるなら少量
さし木は春ざしと梅雨ざしがある

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