- 科名
- ユキノシタ科
- 学名
- Astilbe
- 別名
- アスティルベ
- 原産地
- 東アジア 北アメリカ
- 大きさ
- 高さ20cm~90cm
- 開花期
- 5月~9月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、A.はAstilbeの略
東アジア、北アメリカに約25種が分布する植物で、毎年花を咲かせる宿根草です。分布の中心は日本や中国、朝鮮半島で日本にもアワモリショウマ〔A. japonica〕やチダケサシ〔A. microphylla〕など約6種が自生します。冬は茎葉が枯れて根の状態で越し、春に暖かくなると芽を出します。
草丈は20cm~90cm、種により差があります。花の見頃は早生種で5月頃、晩生で9月頃です。花茎を30cm以上伸ばして、あわ粒のような花を穂状にびっしりと付けます。花色は白や赤、ピンク、紫などがあります。寒さに強く、やや湿り気のある半日陰でよく育ちます。あまり日当たりのよくない庭でも栽培できるほか、草丈の低い品種を選べば鉢花としても楽しめます。花色は鮮やかな明色が多いので、暗くなりがちな半日陰の場所を明るく演出してくれます。
名前の由来
属名のアスチルベはギリシア語で否定を表す「a」と「stilbe(輝き、光沢)」からなり、「光沢がない」という意味ですが、由来は不明です。
主な仲間
園芸で最も普及しているのはアレンジー〔A.× arendsii〕と呼ばれる改良品種の系統です。ドイツのアレンズ商会によって作出されたので、この名前があります。この品種は中国原産のオオチダケサシ〔A. chinensis〕と日本原産のアワモリショウマ、チダケサシ、アカショウマ〔A. thunbergii〕などを掛け合わせてできた品種群です。開花時期や背の高さにバラエティーがあり、花色も豊富でたくさんの園芸品種が知られています。 また、オオチダケサシとアワモリショウマを掛け合わせたロセア〔A. ×rosea〕も園芸品種が多く、同じ様に普及しています。
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