シマオオタニワタリ
- 科名
- チャセンシダ科
- 学名
- Asplenium
- 原産地
- 主に熱帯
- 大きさ
- 高さ20cm~80cm
- 開花期
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- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
熱帯地方を中心として世界中に650~700種が分布するシダの仲間で和名ではチャセンシダ属と呼びます。日本にもカミガモシダをはじめ、およそ30種が自生します。その中でもシマオオタニワタリの園芸品種’アビス’と、マザーファンの通称で知られるアスプレニウム・ダウキフォリウムの2種が観葉植物として親しまれています。
葉の裏側に付く胞子のうが細長くて、葉脈に沿ってキレイに並ぶなどの特長がありますが、それ以外の見た目や生態は様々です。地際から大きな葉っぱを放射状に出す単葉タイプ、羽状に細かく分かれた涼しげな葉を出す複葉タイプがあります。生態も、地面に根を下ろす地生種や樹上や岩肌に生える着生種があります。
名前の由来
アスプレニウムはギリシア語のア(無い)とスプレン(脾臓-ひぞう-)の2語から成ります。
主な仲間
〔〕内は学名、A.はAspleniumの略
シマオオタニワタリ〔A. nidus〕
熱帯に広く分布し、日本でも南西諸島や小笠原諸島に自生します。森林の樹上などに根を張り付かせて生活する着生種です。地際からコンブのような幅のある細長い葉を放射状に伸ばします。葉色は淡めのグリーンで表面にはビニールのようなつやつやした光沢があります。園芸品種のアビス〔'Avis'〕が単に「アビス」もしくは「アビスシダ」などの名前で広く出回ります。アビスは基本種に比べると葉の上半分が幅広くて丸みがあります。ただし、シマオオタニワタリは他にも変異が多く、区別がむずかしいです。
ダウキフォリウム〔A. daucifolium〕
インド洋のモーリシャス島やレユニオン島に分布し、マザーファンの通称でも知られています。葉は細かく羽状に切り込みます。切れ込んだ小さな葉っぱは変異が大きく、一株から色々な形のものが出ます。葉の先端から子(無性芽)を吹き、それを外して植え付けると新たな株になります。
関連する植物
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アジアンタム
ワラビ(イノモトソウ)科 難易度★★★☆☆
観葉植物として親しまれているシダ植物。乾燥に弱い