育て方はこのページの下
- 科名
- チャセンシダ科
- 学名
- Asplenium
- 用途など
- 観葉植物 シダ類
- 大きさ
- 高さ20cm~80cm
- 耐寒性
- よわい(5℃~7℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
- メモ
- 健康状態は葉の様子をチェック
育て方
- 一年を通して半日陰か日陰で栽培します
- 冬の耐寒気温は5℃以上(できれば7℃前後)。10月以降は室内に取り込みます
- ナメクジに食べられやすいので誘殺剤で駆除します
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
枯れ葉の整理 | 適宜 |
---|---|
植え替え | 5月~9月 |
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
枯れ葉の整理
葉っぱが枯れてもハラリと落葉しないので茶色くなったものは根元から切り取りましょう。
葉に水をかける
シダ類の中では比較的乾燥に強いほうですが、湿度不足になると生長が悪くなります。特に芯(新しい葉のでてくる部分)が乾燥すると新しく出てくる葉が小さくなったり、不格好なでこぼこの形になってしまうことがあります。葉がちんちくりんになった場合は、病虫害よりも湿度不足の可能性が高いです。生育期は霧吹きなどで常に中心の部分が湿っている状態にしておきましょう。それが美しい葉を伸ばすコツです。
日当たり・置き場所
弱光線を好むので一年を通して柔らかい日射しの元で育てます。強い日射しに当てると葉の色が薄くなり葉が茶色く枯れてきます。真夏の直射日光には気を付け、5月~9月は屋外の半日陰の場所に置きましょう。室内の明るい場所でも充分育ちますが、屋外の半日陰の場所の方が葉の色つやのよい丈夫な株になります。
耐寒温度は最低5℃、できれば7℃以上なので、冬場は室内に取り込んで明るい場所で育てましょう。エアコンの風が直接当たる場所に置くと乾燥して生長が止まったり葉が枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
水やりと肥料
基本的に湿気のある環境が好きです。春から秋の生育期は、土の表面が乾いたら与えるようにします。特に夏は乾きやすいのでこまめにチェックしましょう。乾燥防止のために土の表面に水ゴケを敷いてもよいでしょう。ただし、水はけの悪い土に植えていると多湿になって、根が腐ってしまうことがあるので気をつけます。土だけではなく葉にもたっぷりと水をかけて、空気中の湿度も高く保つようにしましょう。
冬は低温で生長が鈍く、あまり乾きません。水をやりすぎると根が腐って株が枯れてしまうことがあるので、土の表面が乾いて数日たってからたっぷりと与えるようにしましょう。
肥料は5月~9月に液体肥料を10日に1回の割合で与えます。固形の肥料を使用する場合は、1ヶ月に1回鉢の隅の方に置きます。冬は肥料を与える必要はありません。
適した土
水はけがよく通気性の良い土が適しています。赤玉土(小粒か中粒)5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土を使用しましょう。
植え替え・植え付け
根がパンパンに張ると、水を与えても充分に根が水を吸収できなくなる「根詰まり」状態になります。根詰まりを起こすと、葉の先やフチが茶色く枯れてくるので、そうなる前に植え替えが必要です。もし、鉢の底から根が出ているなら、根詰まりを起こしている可能性が高いです。
植え替えの適期は5月~9月で、鉢から抜いた株は一回り大きな鉢に植え替えます。鉢から抜いたときに気づきますが葉の付け根部分(芯の部分)が、かたまり状の茎になっている品種があります。植え替えるときはこのかたまり状の茎が土の上に出るように植え付けましょう。
育てていくと年々株も葉も大きくなります。もうそれ以上大きくしたくない場合は、大きくなり過ぎた下葉を付け根から切り落として、根も半分くらいに切り詰め、新しい用土で一回り小さな鉢に植え替えると小さくできます。
ふやし方
葉の裏に茶色っぽい胞子ができます。それを土の上にばらまくと比較的簡単にふやすことができるようです。芽が出るには高温多湿の条件が必要となります(※情報を提供いただきました、ありがとうございます)。 また、マザーファンのように葉っぱの先から子を吹く種は、子を外して植えて増やすこともできます。
かかりやすい病害虫
害虫:ナメクジ・カイガラムシ
シダの仲間で湿度の高い環境を好むので、適した環境で育てていると、ナメクジが付きやすいです。新芽や葉を食害するので見つけ次第捕殺するか、誘殺剤などを用いて駆除します。
カイガラムシは主に葉の裏にへばりついて植物の栄養を吸います。古い歯ブラシなどで葉を傷めないようにこすり落として駆除します。
関連する植物
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アジアンタム
ワラビ(イノモトソウ)科 難易度★★★☆☆
観葉植物として親しまれているシダ植物。乾燥に弱い