- 科名
- ツツジ科
- 学名
- Leucothoe walteri
(= Leucothoe fontanseisana)
(= Leucothoe catesaei) - 別名
- セイヨウイワナンテン
- 原産地
- 北アメリカ
- 大きさ
- 50cm~1.5m
- 主な開花期
- 4月~5月
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
北アメリカのバージニア・ジョージア・テネシーに分布する常緑性の低木で、樹高1.5mほどに育ちます。地際からたくさんの枝を出して茂ります。枝はゆるい曲線を描いて弓状にしなります。葉は先端のとがった長だ円形で長さはおよそ15cm、厚みがあり表面には光沢があります。春に壺形の白い小花を房状に付けます。花姿や咲き方は、同じツツジ科のアセビに少し似ています。
園芸品種に矮性種(樹高が低くコンパクトにおさまる)ナナ、葉に白やピンク、黄色の模様が入るレインボー(ゴシキイワナンテン)、赤紫色の葉を持つアキシラリスなどがあります。
洋風建築と非常にマッチする雰囲気の樹木です。地下茎を伸ばして横にもよく茂り、常緑なので地面を覆うグランドカバーにも利用されます。斑入りの品種は日陰に植えると明るい雰囲気を演出してくれます。樹高の小さな品種はコンテナで寄せ植えにしたり、吊り鉢で楽しむこともできます。
名前の由来
属名のレウコトエはギリシア神話に登場するバビロン王の娘、レウコトーエの名にちなみます。
近い仲間
〔〕内は学名。L.はleucotoeの略。
アメリカイワナンテンを含むツツジ科レウコトエ(イワナンテン)属は東アジア、マダガスカル、北・南アメリカに約40種が分布します。日本にもイワナンテン〔L. keiskei〕など2種が自生します。
育て方
- 適湿の明るい日陰で育てる
- 多少暑さが苦手
- 夏は強い直射日光を避けた風通しのよい場所がよい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月 / 10月 |
---|---|
肥料 | 3月~5月 / 9月~10月 |
日常の手入れ
枝が長く伸びたら適宜切り戻します。
日当たり・置き場所
日当たり~明るい日陰でよく育ちます。また、やや暑さを嫌がるので風通しのよい場所を選びましょう。真夏の強い直射日光に当てると、葉が焼けることがあるので気をつけましょう。夏をできるだけ涼しく過ごさせることが栽培のポイントです。レインボーのような斑入り種は明るい日陰で育てると、葉の色ツヤがよくて斑模様もくっきり出ます。耐寒性は強いので、特に防寒は要りません。
水やり・肥料
春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。強い乾燥を嫌い、やや湿り気のある適湿な環境を好みます。冬はほとんど生長しないので、水やりの回数を減らして乾かし気味にします。
肥料は春と秋に1回ずつ、ゆっくり効くタイプの肥料を適量与えます。
かかりやすい病害虫
つぼみや新芽にアブラムシが発生します。見つけ次第駆除しましょう。
植え付けと用土
植え付け適期は、3月~4月、もしくは10月です。苗は真冬と真夏以外ならあまり時期を選ばず植えられます。鉢植えは根がパンパンに張る前に一回り大きな鉢に植え替えます。
腐葉土などの有機質のたっぷり入った、肥沃で水はけのよい土が適しています。鉢植えは赤玉土5:腐葉土3:鹿沼土2で混ぜた用土を使います。
ふやし方
さし木と株分けができますが、さし木の方が手軽でふやしやすいです。
さし木の適期は4月~6月、本年伸びた新しい枝を切り取り、用土に挿します。
関連する植物
-
アセビ
ツツジ科 難易度★★★☆☆
本州(東北より南)、四国、九州に分布する常緑性の低木・小高木です。樹高は通常3m程度に収まりますが、山地に自生している齢を経たものは6mもの高さ達することもあります。