- 科名
- ラン科
- 学名
- Aerides
- 別名
- アエリデス
- 原産地
- 東南アジア
- 大きさ
- 高さ10cm~1m
- 開花期
- 6月~11月
- 難易度
- ★★★★☆(ややむずかしい)
こんな植物です
東南アジアに約20種類が分布するランの仲間です。革質でやや肉厚の細長い葉を2列に並んで出します。株元から子株を出すことはありますが、上へ上へと伸びていき、基本的に枝分かれはしません。葉の付け根から花茎を下向きに伸ばし、たくさんの花を穂状に付けます。花びらは厚みがあり、ロウのような質感があります。花色は白、ピンク、紅などです。ひとつひとつの花は小さいですが、淡いグラデーションや細かい斑点が入るものなどがありキレイです。その美しい花が穂状に咲いている姿はさらに艶やかです。開花時は種によって異なりますが、主に初夏~晩秋です。
同じラン科の中ではバンダや、アスコセントラム、トリコグロッティスが近縁の属で、バンダやアスコセントラムと人工的に掛け合わされた属はそれぞれ、エリドバンダ、エリドケントルムと呼ばれます。
名前の由来
ラベルなどに記載するときの略号はAer.です。名前はギリシア語のエア(aer:空気)とエイデス(-eides:-に似る)の2語からなり、樹木の高い位置に根を張り付かせて自生する姿に由来します。
種類
ローレンセアエ〔A. lawrenceae〕
フィリピンのミンダナオ島原産。花茎は下に垂れ下がり、径4cmほどの花をたくさん咲かせます。主な開花期は秋で花色は白地にほんのりと紅紫色が入ります。
ファルカツム〔A. falcatum〕
花茎を60cm近く伸ばし、2cm~3cmの小花をたくさん咲かせます。花色は白に紅色が入ります。
ロゼア〔A. rosea〕
花茎の長さは50cm前後、花の大きさは3cm~4cmの花を密に付けます。花茎は枝分かれすることがあります。花色は赤紫色に白が入ります。
オドラタ〔A. odorata〕
30cm前後の花茎に、30輪ほどの花を咲かせます。花色は赤紫、ピンク、白、白地に赤紫の斑点などです。