- 科名
- ラン科
- 学名
- Aerangis
- 別名
- -----
- 原産地
- 熱帯アフリカ マダガスカル
- 大きさ
- 10cm~30cm
- 開花期
- 種により異なる
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
マダガスカルを中心として、熱帯アフリカにおよそ50種が分布するランです。おおむね小型で、樹木や岩の上に根を張り付かせて生活する着生種です。湿度の高い環境を好み、森林内の沼沢地に多く自生します。ラベルなどに記載するときの略号は『Aergs.』です。近い仲間にアングレカム属があり、かつてはエランギスもこの属に含まれていました。
葉は革質で厚みがあり、少し縦に長いタマゴ型で、先端が不規則なV字型にへこむことがあります。茎は極端に短いものが多く、葉が左右交互に出て2列に並びます。ちょっとファレノプシス(コチョウラン)に似た株姿です。花茎を株元から伸ばして、2輪~10輪の花を咲かせます。花の大きさは小さいですが、後ろから距(きょ)と呼ばれる管状の器官を長く伸ばします。花色は白で、距の部分がピンクや黄色、緑色になります。花は夜になると芳香を放ちます。
名前の由来
エランギスはギリシアのエア(aer:空気)とアンゴス(angos:器)からなります。長い距に由来すると言われていますが詳しくはわかりません。
種類
株の大きさは種によってまちまちです。
ビロバ〔A. biloba〕
エランギスの中では最もポピュラーな種です。花茎が下向きに垂れ下がり、径3-4cmの花を10輪程度咲かせます。主な開花期は夏~秋。
ルテオ・アルバ (= ロドスティクタ)〔A. luteo-alba (= A. rhodosticta)〕
白~乳白色の径3cmほどの花を10数輪付けます。花の真ん中はポチッと赤くなるのが特徴です。主な開花期は冬~春。
ファスツオサ〔A. fastuosa〕
花茎は短く株元に花が付きます。花色は白で表面にはロウのような光沢があります。
関連する植物
-
アングレカム
ラン科 難易度★★★☆☆~★★★★★
マダガスカルを中心に、熱帯アフリカにおよそ200種類が分布するランの仲間です。 -
ファレノプシス(コチョウラン)
ラン科 難易度★★★★☆
東南アジアを中心とした熱帯・亜熱帯地域におよそ50種が分布するランの仲間です。