地味めだけど印象に残る
バルボフィラム・ロビー
ロビー ’ケイシズ・ゴールド’ |
科名:ラン科学名:Bulbophyllum lobbi原産地:ミャンマー タイ インドネシア草丈:20cm-40cm主な開花期:春から夏が多い
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バルボフィラム・ロビーとは
ミャンマー、タイ、インドネシアなど東南アジアに分布するランの仲間です。主に山林の中で樹木の幹などに根を張り付かせて生活する着生種です。バルボフィラムは1000種以上の仲間が知られますが、ロビーはその中でも比較的メジャーでとっつきやすい種です。
株元が肥大して高さ5cmくらいの球根のようなもの(バルブ)ができ、その頂点に厚みのある長楕円形の葉っぱが1枚付きます。バルブ同士は長さ5cm前後のパイプのような根茎で繋がれて、たくさんのバルブが連なって1つの株を形成します。
花の咲く時期は主に春から夏で、根茎の節から花茎を長く伸ばしてその先端に1輪の花を咲かせます。大きさは径6cm~8cmで厚みがあり、ロウのような質感があります。色は黄褐色で赤褐色の筋や点が全体に入ります。中心にある少し突き出た花びら(唇弁)は、微風でゆらゆらと揺れて何かを誘っているような動きをします。大株は同時に数本の花茎を伸ばして複数の花を咲かせます。
自生地などの違いにより花の色や形に個体差があり、いくつかの品種(個体)があります。代表的なものに、黄色みが強い’キャシーズ・ゴールド’があります。
このほかにもバルボフィラムの仲間は奇花が多いので、興味のある方は調べてみてもおもしろいと思います。
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栽培メモ
空中湿度の高い環境を好みます。春~秋の生育期はできるだけ風通しの良い場所で育てます。夏は50%~60%、春秋は30%の遮光を行います。
越冬温度は最低10℃、欲を言えば13℃~15℃が理想的です。8℃以下では厳しいかもしれません。
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