ビフレナリアの育て方
ラン科 学名:Bifrenaria 用途 鉢植え 約12種類がブラジルに分布するランの仲間です。寒さに弱く冬でも最低12℃程度の気温が必要です。日当たりを好み、日照不足だと花付きが悪くなります。 |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ
春~秋の生育期、冬の休眠期(充実期とも)に大きく分かれます。それぞれの生育状態にあった水やりや管理が大切です。栽培の基本は近縁のリカステの育て方に準じますが、冷涼な気候を好むリカステに対してビフレナリアは暑さに強いので、その点では育てやすいといえるでしょう。
花を咲かせるためには日によく当てること、冬は用土を乾燥気味に保つことが大切です。
日当たり・置き場所 ポイント
日当たりの良い環境を好み、開花時期には特に十分な日光を当てることが大切です。一年を通して明るい日陰でも育ちますが、花付きは悪くなります。
特に春咲き種は冬~春に充分日光に当てないと花芽ができません。ビフレナリアの代表種「ハリソニエ」は冬に葉やバルブが黄色味を帯びるくらい(葉焼け寸前くらい)強めの直射日光に当てた方が花付きが良いとも言います。それだけ花芽ができる時期に日光に当てることが大事だと言うことです。
一般的に冬は直射日光に充分当て、春と秋は直射日光~柔らかい日射しの当たる場所、夏は葉焼けを防ぐために明るい日陰で管理すればよいでしょう。
冬の寒さには弱く最低耐寒温度は10-12℃、できれば15-18℃の気温を保つようにします。花芽ができて開花するまでの時期に湿度が不足するとつぼみが落ちたり、花びらにシワがよってきれいに咲かないことがありますので、暖房の風が当たるような空気が乾燥する場所は避け、ときどき霧吹きで水をかけるなど適湿を保つようにします。ただし、低温で湿度が高いとつぼみが腐ってしまうので花芽ができてからは最低耐寒温度よりもやや高めで管理するように心がけます。
水やり・肥料
春の芽が伸びてくる頃から秋まで用土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。冬の休眠期はさほど水を吸収しないので乾燥気味に、用土の表面が乾いてひとつ間をおいてから与えるようにします。冬に用土を湿り気味にすると花芽が出にくい傾向がある上に根腐れを起こす恐れもあります。花芽が出てくるまでは乾かし気味にし、花芽が見えてきたら徐々に水やりの回数を増やしていきます。
肥料は生育期に液体肥料を月1~2回与え、冬の休眠期は与えません。
用土
水ゴケを用います。
植え替え・植え付け
根をいじられるのを嫌がり、あまり植え替えを好みません。鉢からバルブがはみ出すような自体にならなければ特に植え替えを行う必要はなく、3~4年に1度でかまいません。作業の際、根を折ったり傷めたりしないよう丁寧に扱います。
ビフレナリアの根はあまり地中深くに伸びず、浅い位置で横に這うように伸びていきますので通気性の良い浅めの素焼き鉢を使います。水はけを良くするため、鉢底に大粒の軽石などを1/3の位置まで入れて根を傷めないように湿らせた水ゴケでくるんで植え付けます。植え付けた水ゴケを指で押したとき、やや固く感じるくらい摘め気味に植えるのがちょうどです。ヘゴやコルク板に付けて栽培してもよく育ちます。
植え替えの適期は春に暖かくなって生長を始める4月-5月です。
ふやし方
大株に育った場合は、植え替えをかねて株分けでふやすことができます。
あまり細かく分けすぎると十分に成長できずに翌年花が咲かないこともありますので、一株が3バルブ以上になるように株分けを行います。
かかりやすい病害虫
病気・害虫 黒斑病 カイガラムシ
黒斑病は低温で湿度の高い環境で発生しやすいカビの1種で、主に葉に発生します。ビフレナリアには比較的かかりやすい病気で、発生すると黒い斑点ができ、ひどくなると株が弱って落葉することもあります。風通しの良い環境で管理し発生しやすい環境をつくらないようにしすることが大切です。
葉の裏にカイガラムシが付きます。吸汁して植物を弱らせる上に薬剤が効きにくいので見つけ次第、葉を傷めないようブラシのようなものでこすり落として駆除した後、それ以上付かないように薬剤を散布して予防します。
まとめ
水は生育期はたっぷり、休眠期は控えめに
あまり植え替えはしない
最低温度は10-12℃、できれば15-18℃
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