フェンネル(ウイキョウ)の育て方
セリ科 学名:Foeniculum vulgare用途 鉢植え 露地植え 地中海沿岸が原産、草丈80cm~2mになる毎年育つ大型の多年草です。茎葉やタネに方向があり、ハーブやスパイスとして利用されます |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
支柱立て
草丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱を立てます。
収穫
葉や茎はいつでも収穫できます。できるだけやわらかい部分を収穫します。球茎は春まきなら7月の頭、秋まきなら11月の頭に収穫できます。タネは株全体が黄色く枯れてきたころに花茎ごと切り取って風通しの良い日陰で逆さに吊して乾燥させて収穫します。
フローレンス・フェンネルの軟白処理
株元(根株)が肥大するフローレンスフェンネルは根株がゴルフボール大の大きさになったらまわりの土を株元に寄せて(茎の伸びているあたりまで株を埋める)根株に光が当たらないようにします。
この作業を軟白処理といって、長ネギの白い部分も同じ作業で作られています。この作業をしないと茎が青く、硬くなってしまいます。その後草丈が1mくらいに達したら掘り上げて根株を収穫します。根株を食用にしない場合はこの作業を行う必要はありません。
日当たり・置き場所
日当たりのよい環境を好みます。株がよく茂って茎葉が混み合った場合は、茎を適宜間引いて株の内部まで充分日が当たるようにします。
霜の降りるころか果実の熟した頃に地上部が枯れてしまいますが、春に暖かくなると新芽がふいて再び元気に育ちます。凍結の心配のある地域では、腐葉土などを敷いて防寒します。
水やり・肥料
乾燥地気味の土壌を好みます。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えま。地植えは夏に雨の降らない日が何日も続くような場合だけ与えますが、基本的には水をやる必要はありません。冬は地上部が枯れても根は生きているので、鉢植えは回数を少なくして水やりを行います。
肥料は春と秋の年2回、株元にゆっくり効くタイプの肥料を施します。
用土
水はけの良い肥えた土が適します。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。地植えの場合は植える前にあらかじめ堆肥をたっぷりと混ぜておきましょう。
植え替え・植え付け ポイント
直根性といって太い根がでますが枝分れしにくい性質で、その太い根を傷めてしまうと根付きにくく、一度地植えにすると他の場所への植え替えはむずかしいでしょう。
フローレンス・フェンネルは、鉢植えでは葉や茎を収穫することは出来ますが、根株が充分生長しないことも多いです。
株が大きく茂るので、地植えは60cm以上の間隔をあけて植え付けます。あまり詰めて植えると株に充分に日光が当たらず、貧弱に育つので注意しましょう 。また、根が深く張るので、土はしっかりと耕しておきます。
相性の悪い植物がある
コリアンダー(香菜)やトマト、豆類の生長を阻害するので、近くには植えないようにします。
同じセリ科のディルが近くに植わっていると、お互いに掛け合わさってしまうことがあります。掛け合わさってできたタネは、まいてもよい株ができない(芳香が劣る)ことが多いです。タネを自家採取してふやしたい場合は、その点を気をつけます。
ふやし方
株分けとタネまきができますが、タネは発芽率も良いのでおすすめです。
タネまきは4月と9月が適期です。苗は大きくなってから植え替えても根付きにくいので鉢や庭に直にまいて間引きながら育てます。もしタネをまく予定の場所がまだ他の植物で埋まっている場合はビニールポット(市販の花苗が植えられているふにゃふにゃのビニール性の鉢)に何粒かタネをまき発芽したら1本を残して間引いて、ある程度の大きさになったら土をくずさないように庭や畑に植え付けると、根を傷めにくいです。
かかりやすい病害虫
害虫 カメムシ
赤と黒のストライプ模様のアカスジカメムシが付きやすいです。セリ科の植物によく付き、特に夏の開花時期によく見られます。
まとめ
やや乾燥気味の土壌を好む
冬は地上部が枯れて根の状態で越す
相性の悪い植物があるので気をつける
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