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- 科名
- キキョウ科
- 学名
- Adenophora takedae
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 8月~10月
- 大きさ
- 高さ20cm~70cm
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 乾燥に弱い、生育期の乾燥に注意
- 夏は暑さと強い日射しを避ける
- 冬は地上部が枯れて休眠する
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 11月~12月 |
---|---|
肥料 | 4月~6月 / 9月 |
日常の手入れ
春~夏の生長期に充分な日射し・水やり・肥料の管理を行い、秋の開花に望むのが栽培の流れです。また、夏場に乾燥や暑さで葉が下から枯れ込むことが多く、それをできるだけ抑えることもポイントです。
- 水やりの際に周りにも打ち水をして気温の上昇を防ぐ
- コンクリートなど熱の溜まる場所には置かない
夏の暑さを避けるポイント
枯れ込みがひどいようなら茎を半分くらいに切り戻すと、秋に新芽を伸ばして花を咲かせることがあります。
軽石をくりぬいた鉢や高さのある鉢に植え、やや下に垂れ下がるような株姿を鑑賞すると風情があります。
日当たり・置き場所
芽が出て茎葉を生長させる春-夏はたっぷりと日に当てて育てます。生長期に充分日に当てることで丈夫な株に育ちます。 ただし、強い乾燥や暑さにやや弱いので梅雨入り以降は強い直射日光は避けた半日陰の場所に置きます(朝方は日が射すが、日が高くなってくると日陰になるような場所が理想的です)。
冬は地上部が枯れて冬至芽と根の状態で越します。休眠状態なので雨が直接当たらず凍らない程度の場所-棚下など-に置いておきます。
水やりと肥料
乾燥が苦手なので水不足には要注意で、水切れは生育が衰えて葉が枯れ込む原因ともなります。基本は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾きやすい真夏は1日1回たっぷりと与えるようにしたほうが乾燥による失敗は少ないです。ただし、水が溜まっているような状態は好まないので、水はけのよい土を用いることも大切です。冬は土が乾いたら水を与えます。休眠期も完全に乾かしてしまわないように注意しましょう。
肥料は春~秋にかけて液体肥料を10日に1回水やり代わりに与えます。真夏の暑い時期はやや生育が衰えるので7月、8月は肥料をストップします。
適した土
水はけのよい土が適しています。桐生砂と軽石の小粒を同量混ぜたもの鹿沼土単用、市販の山野草の培養土を用います。 水もちが悪い場合は水ゴケなどを混ぜることもあります。
植え替え・植え付け
植え替えは地上部のない休眠期に行うのが基本です。古い根をきれいに取り除いて新しい用土で芽が隠れるくらいの深さに植え替えます。
ふやし方
タネまきと株分けでふやすことができます。
タネまきの適期は冬の初めか早春。発芽後は毎年植え替えを行い、苗を作っていきます。発芽してから花が咲くまで2~3年かかります。
株分けは植え替えと同時に行います。根が自然に離れるならそのまま手で分けます。手で分けられない場合はナイフなどを用い、芽の位置を確認して切り分けます。
かかりやすい病害虫
春から芽先や茎ににアブラムシが発生します。浸透移行性(根が薬剤を吸収して株全体に有効成分が行き渡る)の薬剤を散布して駆除します。
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