育て方はこのページの下
- 科名
- ウコギ科
- 学名
- Dendropanax trifidus
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 7月~8月
- 大きさ
- 高さ3m~5m
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 湿潤で肥沃な土が適する
- 剪定の適期は春~夏
- 適地なら肥料はほとんど要らない
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 4月~5月 / 8月下~10月 |
---|---|
剪定 | 3月下~4月 / 6月下~7月 |
肥料 | 2月 |
日常の手入れ
自然樹形の場合、剪定は不要
枝をよく出し、やや直立気味に成長していきます。カクレミノは上に伸びていくに従い、葉を下の方からぽろぽろと落としていく性質があり、上の方だけ葉が付いて下の方は幹がひょろりと伸びた樹形になります。枝がヘンな方向に出て樹姿を乱すことはあまりないので、スペースに余裕があり自然樹形を楽しみたい場合は枝を切る必要はほとんどありません。
コンパクトに仕立てる場合
狭い場所では大きさをキープする必要があるので、数年に一度枝を切り詰めます。芽を出す力が強く、切ったすぐ下から新たな芽が吹いてくるので、好きな場所で切ってかまいません。作業の適期は春~夏にかけてです。芽が若くて弱いときに寒さに当たると傷んで生長が止まってしまうことがあるので、秋遅くには行わないようにします。また、よく日の当たる場所では葉焼けや幹焼けが心配されるので、剪定はあまり夏にずれ込まない様に気をつけましょう。新芽は強い日射しに弱いです。
細かい枝は風通しが悪くなる上に寒さで枯れやすいので枝分かれした付け根から切り落とします。
日当たり・置き場所
適度な湿り気のある土壌で、腐葉土など腐植質のたっぷり入った栄養豊富な用土が適しており、明るい日陰~日陰でよく育ちます。日のよく当たる場所でも、上記のような適切な土壌ならば問題く育ちます(ただし、強い直射日光下では葉や幹が焼けて傷んでしまうことがあります)。
土壌がひどく乾燥する場所、やせ地では育たず、冬の乾いた風を嫌います。春~秋の生育中は水分を好みます。株元を腐葉土や堆肥で覆ってあげると乾燥防止に効果があります。
どちらかというと枝は横に張らずに上に向かって伸びていくのでややスペース的に狭くて難のある壁際や建物沿いにも適しています。芽はよく吹くものの、あまり葉を密に出さず、成長していくにつれて葉が下の方から落ちていくので生垣にはあまり適しません(可能ですが)。
水やりと肥料
肥料はやせ地でなければ特に必要ありません。与える場合は2月頃に堆肥などをすき込んでおきます。肥料が多いと枝葉が大きく茂りすぎてかえって見苦しくなったり、窒素分が多いと枝が間延びして弱々しく育ち逆効果です。
植え替え・植え付け
暖かい地域に適応した樹木なので、植え付けも気温が十分に上がった頃に行います。4~5月、8月下旬~10月頃が適期です。
ふやし方
タネまき、さし木でふやすことができます。
タネまきは11月頃、黒紫色に熟した果実を採り、果肉をきれいに取り除いてタネだけにします。乾かさないように湿らせた砂の中にタネを埋めて貯蔵しておき、翌春3月~4月に取り出してまきます。ちゃんと貯蔵していたら比較的よく発芽はしますが、立ち枯れを起こしやすく最終的に成長して生き残る苗はまいたタネの数に比べると少ないです。
さし木は7~8月に行います。今年伸びた枝を15cmほどの長さに切り用土に挿すか、半日陰の湿り気のある土壌に直接挿します。4~5年で1.5mほどの木に成長します。
かかりやすい病害虫
乾燥気味の場所でカイガラムシが発生することがありますが深刻な被害になることは少なく、基本的にほとんど病虫害は見られません。
関連する植物
-
ヤツデ
ウコギ科 難易度★★★☆☆
日本原産の常緑低木で、古くから親しまれており、庭園や公園にもよく植えられています。