育て方はこのページの下
- 科名
- サボテン科
- 学名
- Epiphyllum oxypetalum
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 6月~10月
- 大きさ
- 高さ1m~3m
- 耐寒性
- よわい(8℃~10℃)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・冬越しの温度は8℃~10℃
- ・水やりたっぷりと、強い乾燥は避ける
- ・生育期は充分に肥料を与える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~9月(真夏は避ける) |
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肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
シュートを摘心する
株元から「シュート」と呼ばれる棒状の茎が勢いよく伸びます。ほおっておくとどんどん高くなるので、高さを抑えるためにシュートが60cm-1.5mに伸びた頃(鉢の大きさにより適宜調整)先端を指で摘みます。生長点は先端のわずかな場所なので、爪の先できりとるくらいで充分です。高さがちぐはぐになると草姿が悪くなるので、シュートは同じ高さにそろえるようにします。シュートは付け根から切り落としてしまうと株の芽を出す力が衰えるので、古くなったものも残しておきます。
その他の手入れ
黄色くなった葉は枯れる前に切り取ってしまいます。
日当たり・置き場所
生育期(5月~9月)は屋外で育てます。基本的に日当たりの良い環境で良く育ちます。日照不足になると充分生育できず、花付きも悪くなるので気をつけます。ただし、あまり強い日射しに当てると葉が黄ばんだり、焼けてしまうので、真夏は直射日光を避け明るい日陰に置きます。
寒さに弱いので冬は室内の日当たりがよい場所に置きます。安全に冬越しするにはは8~10℃が無難で、5℃以下では低温による株の傷みが見られ、2℃以下で株が枯れてしまいます。
水やりと肥料
サボテンの仲間と言っても水を好みます。生育期は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。冬は水やりの回数を減らし、用土が軽く湿る程度の水やりを月2~3回行います。ある程度の乾燥にも耐えますが、極端に乾かすと生育が衰えるので注意しましょう。冬でも10℃以上の気温が保てる場合は休眠せずに生長するので生育期と同じように水やりをします。
肥料はゆっくり効く化成肥料を株元に月1回施して、同時に2週間に1回液体肥料を与えます。肥料は生育期の春~秋まで欠かさず続け、冬はストップします。生育期は旺盛に生長するとともに肥料をたくさんほしがるので、切らさないようにしましょう。
適した土
水はけと水もちの良い用土が適しています。赤玉土(大粒)6:腐葉土4。
植え替え・植え付け
植え替えは生育期(ただし真夏は除く)に行います。鉢から抜いた株は土を軽く落として根を1/3ほどに切り詰めて新しい用土で植えます。株元が土中に深く埋まらないように浅めに植えます。茎は直立せずにななめ横に広がってしまうので、アサガオなどによく利用するあんどん支柱を立てて広がらないようにします。
ふやし方
さし木でふやすことができます。生育期ならいつでも可能ですが、最も適しているのは夏です。 葉を15cm~30cmの長さにカットして日陰で1週間ほど乾燥させます。乾いた赤玉土(大粒)を入れた鉢にカットした葉を数枚束ねて浅く挿します。風通しの良い明るい日陰に置き、1週間後から水やりをはじめます。切り口を充分に乾燥させないと腐りやすいので気をつけましょう。また、葉をカットする際はナイフなどを用いてすぱっと切ります。はさみで切ると細胞がつぶれて根が出にくくなります。
挿してから1ヶ月ほどで根が出てきます。根がある程度の長さに生長したら鉢に植え替えます。さし木してから3年くらいで花を付ける株になります。
かかりやすい病害虫
害虫:ハダニ アブラムシ
ハダニは葉について吸汁します。見つけ次第古歯ブラシなどで植物を傷つけないようにこすり落とします。アブラムシは主につぼみについて吸汁します。薬剤を散布して駆除しましょう。