- 科名
- キク科
- 学名
- Coreopsis
- 別名
- -----
- 原産地
- アメリカ 熱帯アフリカ
- 大きさ
- 高さ30cm~90cm
- 開花期
- 5月~9月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
注意事項
オオキンケイギクについて
オオキンケイギクは特定外来生物に指定され法律で育てることや人に譲ること、販売することなどが原則禁止されています。(外来生物法 指定第二次指定種 2006/2/1施行)
こんな植物です
アメリカ大陸、熱帯アフリカにおよそ120種類が分布するキク科の植物です。園芸では北アメリカ原産種が主に栽培されています。花が咲いた後タネができて枯れてしまう一年草タイプと、枯れずに冬を越して毎年花を咲かせる多年草タイプがあります。一年草タイプの代表種にハルシャギクやキンケイギク、多年草タイプにグランディフロラやイトバハルシャギク、ロセア、栽培が禁止されているオオキンケイギクがあります。
開花時期は春~秋で、種によって開花期には違いがあります(夏頃に咲くものが多いです)。花色は黄色や赤褐色で一重咲き、八重咲きがあります。一年草タイプは秋にタネをまいて春~初夏に花を楽しむのが一般的です。細い花茎にキクのような花をぱっと咲かせて群れる姿は、コスモスやヒデンスに似ています。
丈夫な性質であまり手間もかからないので、花壇・鉢植え・切り花など様々な用途、色々な場所で見ることができます。ちょっと変わったところでは茎が横に這うように伸びて地面を覆うように広がる多年草タイプのアウリクラタは地面を被うグラウンドカバーに用いられます。カラフルな花色の園芸品種も多く出回っています。
名前の由来
コレオプシスは「南京虫のような」という意味で果実の形に由来します。
一年草タイプ
〔〕内は学名、C.はCoreopsisの略。
キンケイギク〔C. drummondii〕
アメリカのテキサス原産、日本には明治10年頃に入ってきました。花は黄色で中心に近い部分に紫褐色がワンポイントに入ります。花びらの縁には切れ込みが入ります。春~初夏に花を咲かせます。
ハルシャギク〔C. tinctoria〕
ハルシャはペルシャ(波斯)のことですが、原産は北アメリカ中西部です。日本には江戸時代の後期に渡来したとされます。草丈は1mほどで、見た目は赤や黄色のコスモスといった雰囲気で、花も葉っぱも似ています。花は黄色に赤褐色の蛇の目模様が入り、その姿からジャノメギクの別名があります。その他にも花色はオレンジや赤褐色で蛇の目模様が入らないものがあります。学名のティンクトリアは「染料の」と言う意味です。
多年草タイプ
グランディフロラ〔C. grandiflora〕
北アメリカ中央~南部にかけて分布します。草丈は60cmで花色は濃い黄色、花の大きさは径7cm前後です。グランディフロラは「大輪の花を咲かせる」の意味で、名前の通りコレオプシスの中では大きな花です。
オオキンケイギク〔C. laneolata〕
北アメリカに分布します。日本には明治時代に渡来しました。草丈は60cmほどで夏に5cm前後の黄色い花を咲かせます。繁殖力が旺盛で他の植物を駆逐する恐れがあるので、日本では法律で栽培が禁止されています。
ロセア〔C. rosea〕
北アメリカ東部原産、草丈60cm、花の大きさ径3cmで淡いピンク色の花を咲かせます。ロセアは「バラ色の」と言う意味です。
イトバハルシャギク〔C. verticillata〕
イトバは漢字を当てると「糸葉」で葉が細くて糸のようなのでこの名があります。草丈は60cm~90cmで茎はよく枝分かれします。花色は黄色で開花期は主に夏です。
アウリクラタ〔C. auriculata〕
南アメリカ原産で、立ち上がる茎とは別に地面を這うように伸びる「ほふく茎」を出します。花色は黄色です。
関連する植物
-
ガイラルディア(テンニンギク)
キク科 難易度★☆☆☆☆
生育は非常に旺盛で、多年草タイプは場所が合えば毎年わさわさと増えていきます。 -
コスモス
キク科 難易度★☆☆☆☆
野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。 -
ビデンス(ウインターコスモス)
キク科 難易度★☆☆☆☆
一年で枯れてしまうものと毎年花を咲かせるものがあり、日本でもセンダングサなど6種が自生しています。