- 科名
- オミナエシ(スイカズラ)科
- 学名
- Patrinia scabiosifolia
- 別名
- 女郎花(漢字表記)
- 原産地
- 日本 東アジア
- 大きさ
- 20cm~1m
- 開花期
- 8月~10月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
十五夜(旧8月15日)に飾る秋の七草※のひとつであり、万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物です。日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。根を乾燥させて煎じたものを「敗醤(はいしょう)」といい、生薬や漢方として利用します。園芸では庭植えの他、鉢植えや切り花として利用されます。毎年夏から秋にかけて小さな黄色い小花が一カ所にまとまって咲き、円すい状の形を作ります。根元から出る葉っぱは細長い楕円形で、茎につく葉は切れ込みの深くはいった羽状の形をしています。
※ハギ、キキョウ、ナデシコ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、オバナ(ススキ)の七つ。無病息災を願って食する春の七草とは違い、眺めてもしくは愛でて楽しむのが秋の七草。
種類・近い仲間
草丈は通常1m程になりますが、20cmほどのコンパクトな大きさで花を咲かせるタマガワオミナエシ、6月頃から花を咲かせる早咲きのハヤザキオミナエシ、葉に斑のはいるフイリオミナエシなど様々な園芸品種が存在します。葉っぱが深く切り込まないものはハマオミナエシ〔var. crassa〕と呼ばれ、変種として扱われます。
姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。名前の由来は「オミナエシより丈夫で強そうに見える(?)」からだそうです。こちらは白い花を咲かせます。
名前の由来
「オミナエシ(女郎花)」の名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説や、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から名付けられたのだとか諸説があるようです。