オニシバリの育て方

鬼も縛れるくらい強靱とか

ジンチョウゲ科 「お」からはじまる植物 花木・庭木

オニシバリ
科名
ジンチョウゲ科
学名
Daphne pseudo-mezereum
別名
ナツボウズ
原産地
日本
大きさ
50cm~80cm
主な開花期
2月~4月
耐寒性
ふつう
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

〔〕内は学名

本州(福島より南)、四国、九州に分布する落葉性の低木で、山野の落葉樹下などに自生しています。落葉というと冬をイメージすることが多いですが、オニシバリは夏に葉を落として休眠します。そのことから、ナツボウズ(夏坊主)の別名もあります。オニシバリの名前はしなやかで強靱な樹皮に由来し、鬼でも縛られたらちぎれないほど強いと言う意味です。樹皮の繊維は和紙に利用することもできます。早春の花木として親しまれているジンチョウゲの仲間です。庭木としても利用されます。

樹高は80cmくらいで、枝は直立というより斜上気味に伸びます。秋に新芽を出して春に開花して夏のはじめに落葉するのが一般的な生育パターンです。花どきは2月~4月で、葉の付け根に肉厚の花びら(正確にはがく)を4枚持つ、黄緑色の小花を数輪付けます。雄と雌の木があり、雌木は花後に実を付け、6月頃に赤くてつやつやに熟します。

亜種のナニワヅ〔ssp. jezoensis = D. kamtschatica ssp. jezoensis〕はずっと小型で、本州(福島より北)、北海道、樺太などに分布します。花は明るめの黄色で可愛らしいです。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 7月~8月

生育環境

冬に落葉する中高木の林下などに自生し、そのような場所が適した生育環境と言えます。要するに冬の間はよく日が当たり、春から秋の間は木漏れ日が当たる程度の明るい日陰が適しています。耐寒性はある程度ありますが、寒冷地での栽培には不向きです。寒冷地で育てるなら、オニシバリの北方系亜種である、ナニワズがよいです。

用土

腐葉土のたっぷり入った水保ちと水はけのよい用土が適しています。鉢植えは赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土で植えます。

植え替え・植え付け

夏の落葉期に行います。根が粗くて傷めてしまうと根付きにくい樹木なので扱いは慎重に。

ふやし方

実ができたら、それを採って果肉をじゅうぶん洗い流してからすぐまくと、比較的よく発芽します。

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