育て方はこのページの下
- 科名
- ミソハギ科
- 学名
- Lagerstroemia indica
- 用途など
- 地植え 鉢植え
- 開花期
- 7月~10月
- 大きさ
- 高さ2m~10m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・日当たりが悪いと花が咲きません
- ・寒冷地での地植えは不向きです
- ・剪定は落葉期が基本です
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月~4月 |
---|---|
剪定 | 1月~3月 |
肥料 | 1月~2月 |
肥料(鉢植え) | 1月~2月 / 5月 / 8月~9月 |
日常の手入れ
基本の剪定
翌年も花付きをよくするために剪定を行います。適期は落葉期の1月から3月です。「その年に伸びた枝(本年枝)を短く切り戻す」ことが、基本となります。本年枝は付け根から2cmほど残してばっさりと切り詰めます。枝をごく短く切り詰めると翌春に勢いのある長い枝が伸びやすく、サルスベリはそのような枝にたくさんの花をつけます。枝の先端だけを切り詰めるような剪定では、出てくる枝は貧弱で、花付きが悪いです。本年枝の切り詰める長さで翌春の枝の伸びが変わってくると言うことを覚えておくと良いでしょう。
春以降の剪定
春以降に伸びた枝に初夏~夏にかけて花をつけるので、この時期は基本的に枝を切りません。地際から勢いよく伸びてくる枝(ヤゴ)や細くて弱々しい枝などがあれば付け根から取り除いて整理しますが、その程度にとどめます。
花がら摘み(鉢植え)
花が咲き終わった後は、タネをつけて消耗しないように花がらは切り取っておきましょう。
こぶの整理(数年に一回)
本年枝の剪定を毎年繰り返すと、毎年切る位置あたりが肥大してげんこつのようなこぶになります。こぶが大きくなってしまうと全体の樹形が損なわれるので、数年に1回はこぶの位置を切り落とすような感じで古枝ごと切り戻しを行います。
日当たり・置き場所
日当たりが悪いと花つきが悪くなり日陰で育てるとほとんど花が咲きません。一年を通して日当たりのよい場所で育てましょう。暑さには強い植物ですが、少々寒さに弱い性質があります。東北地方以西なら地植えにしても問題なく冬越しできます。
水やりと肥料
地植えは植え付けた直後根付くまでの間、炎天下の日が2週間以上続く場合は、多少水をやりますが、それ以外は水をやる必要はありません。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
肥料は地植えの場合、植え付ける前に土にたっぷりと堆肥を混ぜ込みます。鉢植えは化成肥料を混ぜ込みます。追肥は冬の落葉期に油かすと骨粉を混ぜた肥料を株元に与えます。鉢植えはそれに加えて、枝がよくのびる5月と開花中の8月~9月にゆっくり効くタイプの化成肥料を与えます。
適した土
水はけがよく、肥沃な土がよい。鉢植えは赤玉土(小~中粒)6:腐葉土4の割合で混ぜます。
植え替え・植え付け
地植えの場合は必要ありません。鉢植えの場合は2年に1回植え替えが必要です。まわりの土を3分の1ほど落として新しい土で植えます。大きくしたい場合は一回り大きな鉢に、そのままの大きさを維持したい場合は同じ大きさの鉢を使用します。適期は休眠に入る紅葉時期(10月~11月)か、春に休眠からさめるころ(3月~4月)です。
ふやし方
挿し木で増やすのが一般的です。適期は3月末~4月はじめです。前の年に延びた枝を先から20cmほどの長さに切り、切り口を水に1時間ほどつけて水揚げをしてから、赤玉土に斜めに挿します。根がでてくるまでは日陰で管理して6月頃に一本ずつ鉢に植えます。
タネからも増やすことができますが、花が咲くまでに数年かかります。例外として、一才性の園芸品種’あすか’は春にタネをまくと早いものでその年から花を咲かせます。
かかりやすい病害虫
病気:うどんこ病
おおむね強健な樹木ですが、うどんこ病にかかりやすいです。主として春から秋に発生し、葉や茎が白い粉をはたいたような菌糸でおおわれ、生育を弱らせます。風通しと日当たりが良いと発生しにくいので、枝が混み合わないように冬にしっかり剪定をしておき、薬剤を散布して予防します。
ヤクシマサルスベリの交雑種にはうどんこ病耐性があるので、育てる際はそれらを選んでも良いでしょう。
関連する植物
-
キョウチクトウ
キョウチクトウ科 難易度★★☆☆☆
インド原産、強い日射しと澄んだ空が似合う、夏を代表する花木のひとつです。