育て方はこのページの下
- 科名
- ミズキ科
- 学名
- Cornus officinalis
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 3月~4月上
- 大きさ
- 高さ5m~6m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・花芽は短い枝の先端に付く
- ・強剪定は避ける
- ・たっぷりと日に当てて育てる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 12月~4月上 |
---|---|
剪定(基本) | 12月~2月 |
剪定(すかし) | 5月~6月 |
肥料 | 1月 / 4月下~5月上 / 9月 |
日常の手入れ
基本の剪定(徒長枝の整枝)
サンシュユの花芽は短い枝の先端に付き、長く伸びすぎた徒長枝には付きません。 この長く伸びすぎた枝を短く切り戻して整えるのが基本の剪定(樹勢や樹形を整えるために枝を切ること)です。
長い枝を切り、短く太い枝を増やすことで花付きもよくなります。枝分かれしている付け根から短い枝ごとばっさりと切り詰めてしまうと花芽ごと枝を切り落とすことになり、花付きが悪くなりますので気を付けましょう。株元から勢いよく伸びる枝はほおっておくと横に張って場所をとりますので早めに切り落とします。作業は落葉期なら随時可能です。
すかし剪定
花後に新芽が伸び始めたら日光をさえぎるように込み合っている部分の枝や細くて弱い枝、枯れ枝などをもとから切り戻しましょう。そうすることで株の内側の枝まで充分日光が当たるようになり生育、花付きがよくなります。この作業のことを「枝すかし」「すかし剪定」といいます。7~8月には翌年の春の花芽が枝の内部で形成されますのでそれまで作業を終わらせましょう。
古枝切る
年を経て古くなった株は全体の樹形を一回り小さくするような感じで数年に1回、花付きの悪くなった古枝をもとから切り新しい枝を出させて株の若返りをはかります。また、枝を切る際はできるだけ外芽(木の外側に向かって伸びる芽)の上で切るようにしましょう。そうすることで、枝が外側に広がってその後の樹形が整います。開花後~新芽が出る直前が適期です。
枝が真横に近い方向に伸びる性質があり、放っておくと枝が張った大株状になり場所をとります。早めに幹を1本ないし2~3本に整理してそれを樹形のメインとして育てていきます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所ほど花付きもよく花色も鮮やかになりますが、半日ほど日が当たれば充分育てられます。耐寒性は強い方なので東北より南の地域であれば屋外での植裁可能です。
水やりと肥料
地植えは一度根づいてしまえば特に水ををやる必要はありません。 鉢植えは生育期、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。ただし、花芽が枝の内部で形成される7月頃と落葉期はやや乾かし気味に管理します。
肥料は年3回が基本です。1月頃に寒肥として骨粉と油かすを混ぜた有機肥料を、花後と9月頃にゆっくりと効く化成肥料を施します。また、窒素分の多い肥料を与えると花付きが悪くなるので気を付けましょう。
寒肥
春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように冬の間に施しておく肥料のこと。強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料を施すのが一般的です。
適した土
水はけの良い土であれば特に土質は選ばず、普通の庭土なら問題なく育ちます。
植え替え・植え付け
植え付けは落葉後から開花中まで可能です。粘土質など水はけの悪い土地の場合、水はけの良い新しい土と入れ替えて木を植え付ける場所を山高にしてできるだけ排水性をよくしましょう。植え付けた後は支柱を立ててぐらつかないように固定します。
地植えの大株を他に移植する場合あらかじめ秋に根回しをしておき、翌年の2月頃に行います。;
ふやし方
タネまきとつぎ木でふやすことができます。
タネまきは秋に熟した果実を採り、タネを取りだしてまわりの果肉を取り除いてよく水洗いした後すぐにまきます。すぐにまけない場合は湿らせた砂にタネを埋めて乾かさないように保存し、春にまきます。発芽までは時間がかかり、その後苗が生長して花が咲くまでさらに年数がかかります。
つぎ木はタネから2~3年育てた苗を台木として切り接ぎします。
かかりやすい病害虫
病気:ウドンコ病
適地で育てていると病害虫はあまり見られませが、日当たりや風通しの悪い場所ではウドンコ病が発生することがあります。ウドンコ病はカビの一種で茎が白い粉を吹いたようになり、植物から栄養を吸収したり光合成を邪魔します。発見次第薬剤を散布して防除しましょう。