- 科名
- バラ科
- 学名
- Crataegus
- 別名
- -----
- 原産地
- 北半球の温帯
- 大きさ
- 高さ2m~3m
- 開花期
- 5月~6月(果熟期:9月~10月)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、C.はCratagusの略。
サンザシの仲間は北半球の温帯に分布する落葉樹で、枝に刺をもちます。およそ700種~1000種があり、分布は北アメリカに集中していますが、日本や中国にも数種が自生します。種によって花の美しいもの、果実の美しいものなど様々ですが、花を楽しむ種はヨーロッパ原産種が多いです。主に果樹や庭木、盆栽などで楽しみます。ヨーロッパでは「メイフラワー」として親しまれています。
サンザシは広い意味では、サンザシ属の植物全体を指しますが、本来は中国原産のクネアタ種に付けられた和名です(狭い意味 -狭義- でのサンザシ)。
サンザシ〔C. cuneata〕
江戸時代に中国から薬用植物として入ってきました。一説には、中国名の「シャンチャー」が転じて「サンザシ」になったとされます。高さ2mほどの低木で、春に小さな白い花を咲かせ、1cmくらいの丸い実を付け、秋に赤に色づきます。また、熟すと果実が黄色くなるものはキミノサンザシと呼ばれます。中国では果実を薬用のほか、食材としてお菓子やお酒に利用します。
その他の仲間
通称でセイヨウサンザシと呼ばれ、主に花を楽しむ種に以下のものがあります。
ラエヴィガタ〔C. laevigata〕
ヨーロッパ原産で、白い小さな花を咲かせます。果実は小振りで熟すと赤くなります。園芸品種に赤花種や八重咲き種があり、主に花を観賞する庭木として利用されています。代表的な園芸品種に八重の赤花種’ポーリー(パウリー)’があります。
モノギナ〔C. monogyna〕
ヨーロッパ、アフリカ北部、西アジアなど広く分布します。丈が低くて刺がないものや、枝が枝垂れるもの、ピンクの花を咲かせるものなど、たくさんの園芸品種があります。
中国原産で、主に実を鑑賞するものに以下があります。
オオサンザシ〔C. pinnatifida〕
中国北部、朝鮮半島に分布します。果実が非常に大きく、直径2.5cmくらいになります。果実を串に挿して水飴でコーティングした、リンゴ飴のサンザシ版のような中国北部のお菓子「タンフール」は本種の果実を使います。オオミノサンザシとも呼ばれます。
ベニサンザシ〔C. sanguinea〕
中国東北部からシベリア東部に分布します。果実は熟すと鮮やかな紅色になります。刺が少なくて扱いやすい。
関連する植物
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ピラカンサ
バラ科 難易度★★☆☆☆
秋から冬にかけて赤や柿色の小さな実を枝いっぱいに付けます。