シュウカイドウの育て方
- 科名
- シュウカイドウ科
- 学名
- Begonia evansiana
- 別名
- -----
- 原産地
- 中国 マレー
- 大きさ
- 30cm~50cm
- 主な開花期
- 8月~10月
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
園芸でよく親しまれている草花、ベゴニアの仲間です。中国からマレー半島にかけて自生する冬を越して毎年育つ草花で、地下に塊茎(球根)を持ちます。日本に渡来したのは1640年ころで、その後日本国内での伝播は早かったそうで、現在では元々日本にあった植物かのように野生化したものや庭園などでごくあたりまえに見ることができます。
姿・形
花の咲く時期は夏~秋で葉のわき(葉腋-ようえき-)から紅色の花茎を伸ばし淡紅色の花を咲かせます。まず雄花が咲き、さらに花茎が2またに分かれて伸びていって新たな雄花が咲き…を3、4回繰り返して最後はその先端に雌花を下向きに咲かせます。雌花は三角すいのようなかたちの子房がついており、雄花とは容易に区別できます。葉っぱは左右非対称で輪郭は心臓のようなかたち、鮮やかな緑色で花がない時期でも美しいです。
花後、葉腋に1~3コずつ「むかご」という小豆大の球根のようなものが付きます。冬越しのために茎葉が枯れるころ、むかごは地面に散らばって春に芽を出します。
種類
草姿が全体的にやや小型で薄いピンクを帯びた白花が咲くシロバナシュウカイドウが知られます。改良品種に7月ころから花を咲かせる早咲き種や純白の花を咲かせる品種がありますが、さほど多くの種類は見られません。元々変異の起きにくい植物で、その点では品種改良しにくいようです。
育て方
- ・乾燥が苦手
- ・明るい日陰を好む
- ・むかごでよく増える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月 |
---|
日常の手入れ
ベゴニアの仲間は園芸で数多くの種が栽培され、親しまれていますがシュウカイドウはその中でも耐寒性が強く、地植えで育てられるベゴニアです。適切な環境下に植えられていたらほとんど手間はかかりません。
日当たり・置き場所
湿り気のある明るい日陰を好みます。強い直射日光に当てると葉が焼けたり乾燥で生育が著しく衰えます。また、強い風の当たる場所も乾くので良くないです。暑さには強いので適地で育てていれば特に気にする必要ありません。
冬は茎葉が枯れて地下の塊根の状態で越します。特に防寒は要りません。
水やり・肥料
乾燥が苦手な植物です。鉢植えにしている場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料は鉢植えの場合、土にゆっくりと効く粒状の肥料を混ぜておけばそれ以上は特に要りません。地植えも腐葉土などの腐植質がたっぷり入った肥えた土に植えていたらそれ以上必要ありません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替え、植え付けの適期は4月頃です。植え付ける深さは塊茎が土に隠れる程度。あまり深く植えすぎないように注意しましょう。
鉢植えの用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土が適しています。地植えの場合は植え付ける場所に腐葉土などの腐植質を混ぜ込んでおき、保水性を高めておきます。
ふやし方
秋に葉のわきにできるムカゴを植えておくと、春に芽を出して生長します。地植えにしていると地面に落ちて自然に芽を出してふえることも多いです。また、葉ざしでふやすこともできます。
その他の画像
1.雌花 2.葉っぱ 3.むかご 4.ふくらんだ子房
関連する植物
-
ベゴニア センパフローレンス
シュウカイドウ科 難易度★★☆☆☆
気温があれば、一年を通して開花する。丸っこくてツヤのある葉もかわいい。 -
木立性ベゴニア
シュウカイドウ科 難易度★★★☆☆
茎が立ち上がって伸びるタイプのベゴニア。花は垂れ下がって房咲きになる。 -
球根ベゴニア
シュウカイドウ科 難易度★★★★★
大きくて豪華な花を咲かせるが、高温多湿に弱く育てにくい面も。 -
冬咲きベゴニア
シュウカイドウ科 難易度★★★★☆
クリスマスベゴニアとも呼ばれる。「ラブ・ミー」と言う品種が広く出回る。 -
ベゴニア マソニアナ
シュウカイドウ科 難易度★★★☆☆
くっきり浮かぶ葉の模様から、アイアンクロスとも呼ばれる。 -
ベゴニア レックス
シュウカイドウ科 難易度★★★☆☆
ベゴニアの中でも、ひときわ葉の美しいグループ。