ゴージャスな花姿
球根ベゴニア
科名:シュウカイドウ科学名:Begonia × thberhybrida原産地:アンデス高地草丈:30cm~50cm主な開花期:4月-7月/10月栽培難易度:
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〔〕内は学名、B.はBegoniaの略
球根ベゴニアとは
ベゴニアは熱帯~亜熱帯に1000種以上が分布します。その中でもアンデス山系に分布する数種の球根性ベゴニアを掛け合わせてつくられた品種が球根ベゴニアと呼ばれます。その特長はなんと言っても、きれいに整った花姿とその大きさが醸し出す豪華さ、豊かな花色が演出する美しさにあります。
19世紀にイギリスで産み出されて、各国で品種改良が進みました。現在は様々な種が複雑に掛け合わされ、楽しくなるくらいバラエティーに富んだ品種が見られます。日本には明治時代に入ってきましたが、当時は普及しなかったようです。現在では球根も広く市販され、植物園などで美しく咲かせたものが初夏や秋によく見られます。
形態・分類
立ち性 |
下垂性 |
葉っぱは左右非対称の心臓型でフチにギザギザがあります。球根は扁平な球形で上面がくぼみます。根は空気を好み、地表近くを這うように長く伸びます。春に球根から芽を出して生長・開花し、秋に日が短くなる頃から球根が太りはじめ、晩秋に地上部が枯れて冬の間は休眠します。
草姿では茎が直立する「立ち性」と、しだれる「下垂性」にざっくりと2タイプに分けられ、立ち性はさらにぶっとい茎がまっすぐ伸びあまり枝分かれしないタイプと、細かく枝分かれするタイプに分けられます。とても多くの品種があるので、それとあわせて花の咲き方・大きさでさらに細かく分類されます。
花の大きさは5cm~30cm、色はブルー系統以外ならたいがいそろっています。一重咲き、八重咲き、バラを彷彿とさせるようなバラ咲き、など様々な花姿があります。タネは非常に微細な粉のようで1gで10万粒前後と言われています。
園芸品種の基本となった野生種はボリビエンシス〔B. boliviensis〕、キンナバリーナ〔B. cinnabarina〕、クラーケイ〔B. clarkei〕、ピアーセイ〔B. pearcei〕、ロシフローラ〔B. rosiflora〕、ダビシー〔B. davisii〕、ベイシー〔B. veicchii〕の7種です。
雄花と雌花
真ん中の大きいのが雄花 両わきが雌花 |
緑色の部分が子房 |
花には雄花と雌花があります。通常、花茎の頂点に雄花を咲かせて、そのワキから2つの雌花を咲かせます。八重咲き品種は雄花が八重咲きになったもので、雌花は八重にならず一重でしかも小さいです。 なぜなら、球根ベゴニアの八重咲きは雄しべが花びらに変化したもので、雌花は雄しべをもたないからです。雌しべは花の後ろ、花茎と花の間に子房と呼ばれる三角すいの部分があるのですぐ見分けが付きます。
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