ディアスキアの育て方
- 科名
- ゴマノハグサ科
- 学名
- Diascia barberae
- 別名
- ニカクソウ ツインスパー
- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 20cm~50cm
- 主な開花期
- 5月~11月
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、D.はDiasciaの略。
南アフリカ原産の植物で、毎年花を咲かせる多年草タイプと花後に枯れてしまう一年草タイプがあります。日本に導入されたのは、比較的最近ですが「花付きが良く開花期間が長い」「やや日陰の場所でも育てられる」などのメリットも手伝って普及してきているようです。 花はピンク、白、オレンジなどがあり、園芸品種も色々なものを見かけるようになりました。プランターや花壇、寄せ植えなど用途が広く、タネから育てることもできます。
由来
2本の距
ディアスキアという名前はギリシア語で「2つ」を意味する「ディス」と袋という意味の「アスコス」からきており花の背面に距(きょ)と呼ばれる2本の突起が出ているところに由来します。
種類
南アフリカに約50種が分布します。バーベラエ〔D. barberae〕は一年草タイプで園芸品種もあり、広く栽培されています。多年草タイプにはモルテネンシス〔D. moltenensis〕やリゲスケンス〔D. rigescens〕があります。
育て方
- ・やや暑さと多湿を嫌います
- ・咲き終わった花はこまめに摘む
- ・草姿が乱れたら切り戻す
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月 / 9月 |
---|---|
タネまき | 4月~5月 / 9月~10月 |
肥料 | 春~秋の生育期 |
日常の手入れ
摘心
苗の草丈が伸びてきたら先端の新芽を摘む(摘心する)と脇から芽が出てきて枝数が増えて株にボリュームが出ます。
花がら摘み
咲き終わった花はこまめに摘み取りましょう。そうすることで株の消耗を防ぎ長期間花を楽しむこともできます。また、長い穂が伸びて下から順番に花を咲かせていきます。花が先端まで咲き終わったら茎が枝分かれしているあたりで切り落とします。
切り戻し
茎葉が茂って株姿が乱れた場合は全体を半分くらいの高さに切り戻します。そうすることでわき芽が伸びてきて再び花を咲かせます。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、明るい日陰でも育ちます。やや暑さに弱いので、夏は西日の当たらない場所がよいでしょう。
水やり・肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。多湿と高温に弱いので夏はやや乾燥気味に保ちます。
を植え付ける際にあらかじめゆっくり効くタイプの肥料を混ぜ込んでおきます。春~秋まで花を咲かせるので(暑さで夏に一端休むこともあります)スタミナ切れさせないことが大切です。液体肥料を月1~2回与えましょう。
かかりやすい病害虫
春先からアブラムシが、梅雨時期や秋口など多湿時期を中心に灰色カビ病が発生することがあります。灰色カビ病はしおれた花びらから侵入することが多いので、花がらはこまめに摘み取るようにしましょう。茎葉が混み合って風通しが悪くなると蒸れて腐りやすくなります。
植え付けと用土
水はけの良い肥えた土が適します。
ふやし方
発芽温度は20℃前後です。秋にタネをまいて育てると翌春から花を楽しむことができます。寒冷地では春にタネをまきます。タネは細かいので浅鉢や箱などにばらまいて、ある程度苗が育ったらポットなどに植え替えて苗を育てます。
タネをまく以外に、さし芽でもふやすことができます。冬越しが不安な場合は秋にさし芽で苗を作っておくのも良いでしょう。