チョウジガマズミの育て方
- 科名
- スイカズラ(レンプクソウ)科
- 学名
- Viburnum bitchiuense
(=V.carlesii var bitchiuense) - 別名
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- 原産地
- 日本 朝鮮半島南部
- 大きさ
- 1m~2m
- 主な開花期
- 4月~5月
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
本州(中国地方・四国)、九州、朝鮮半島南部原産の落葉性低木です。花の色は白~淡いピンク色で小さな花を一カ所にまとめて咲かせます。花房は直径5cmほどのボール状になり、枝のいたるところに付きます。
寒さ、暑さに強く庭植えでも栽培できますが、コンパクトでさほど大きくならないため大きめの鉢やコンテナ植えでも充分育てることができます。近年では住宅事情や生活スタイルの変化からなのか、ベランダなどで育てられるそちらのほう(コンテナ、鉢植え)の需要・人気が高いようです。
春の芽吹きとともに開花し、さわやかな芳香があります。「(花木にしては)小型であまり場所をとらない」「花がかわいらしくて芳香がある」などが特長で、今後も注目したい花木です。
育て方
- ・石灰質の土壌を好む
- ・剪定はできれば花後に
- ・さし木でふやす
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 2月~3月上 |
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剪定 | 5月 / 11月下~3月上 |
肥料 | 2月~3月 / 6月~7月 |
日常の手入れ
剪定
剪定は基本的に花後に行います。多少短めに切りつめても問題ありません。冬にも作業はできますがこの頃は既に花芽が形成されており、誤って花芽ごと枝を切り落とす危険もあるので、花芽の有無を確認しつつ行いましょう。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所~半日陰の場所で育ちます。暑さ、寒さにもよく耐えます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
もともと石灰岩地帯に多く分布する植物で、栽培する上でもその環境に近づけてやるとよく育ちます。植え付ける場所や用土にあらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおくとよいでしょう。
水はけが良く、なおかつ水もちのよい土を好みます(水を与えると土の表面に溜まらずににすーっと抜けるけども、ある程度の湿り気は保つような感覚)。粘土質の土壌はあまり適しません。
鉢植えは根詰まりしないよう、できれば毎年植え替えた方がいいでしょう。植え替えの適期は開花前2月~3月です。
ふやし方
挿し木でふやすことができます。挿し木は緑枝ざしが基本で、適期は6月です。
緑枝ざし
新梢(新しく伸びた若い枝・新芽)を使って行う挿し木のこと。